私が一緒に暮らし始めたとき、ダンナの連れ子たちは2人は
ちょうど思春期やら反抗期やらに突入した小学校高学年の、クソ難しい時期でした笑い泣き
何を言っても反応薄いし
何を考えているのかわからない。
パパ(ダンナ)やばあば(義母)の前ではキャッキャはしゃいでいたのに、
私だけになると真顔でダンマリ。
なんかヒドくない…?泣

巷では「実の子でさえ反抗期には親はどうしたらいいかわからず戸惑う」なんて話を耳にするというのに、
私ときたら、親戚にも近所にも子どもが少なく、そもそも「子どもとの関わり方」すら危うい状態で突然母親になったの。
そりゃ、苦労しますわ
もちろん苦労は承知で嫁に行ったピロコだったのですが、
私と連れ子の共同生活の中で
なんてかわいくないんだ!
と思ってしまった瞬間があったことを、ここに告白します。

ちなみに、
「連れ子の立場からすれば、そんなの仕方ないじゃん…」と思われる方もいると思いますが、
それをすべてわかった上で、継母はこんな気持ちだったよ、という素直な気持ちをお届けしています。

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継母ピロコが連れ子たちを「かわいくない」と思ってしまった瞬間、それは
かたくなに私に頼ってくれなかった時なんです。

ある日、連れ子Aちゃん(姉)が私に
「ばあばの電話番号教えて」
と言ってきました。
私は紙に書いた番号をわたしながら、一応「どうしたの?」と聞いてみましたが、
Aちゃんは顔色ひとつ変えずに
「うん、特になんでもないんだけどね」
と言って電話の子機を自分の部屋に持って行き、
ばあばとコソコソおしゃべりをしていました。

遠方に住むダンナの両親は、唯一の孫である連れ子たちがかわいくてかわいくて仕方がない。
しかもそこに「ママが離婚して出て行ってしまった可哀そうな子たち」感が相まって、
それはそれは異常なほどに連れ子2人を甘やかしてくれるんです。
欲しいものは何でも、じいじとばあばにさりげな〜くおねだりしておけば
光の速さで飛んでくる。
それを知り尽くしている連れ子Aちゃんのことだから、また何かおねだりしてるんだろうな
くらいに思っていました。
うちの連れ子たち、さりげないおねだりが超上手w

その数日後、案の定ばあばからAちゃん宛に小包が届きました。
私はその中身については突っ込まず、
受け取った荷物をそのままAちゃんに渡しました。

その翌日のことでした。
Aちゃんのお友達のお母さんからうちに電話があったのです。

そのお母さんが突然私に
「手袋とマフラー、わざわざすみませんでした!大したものじゃなかったから返さなくて大丈夫だよって言ってたのですが、今日ちゃんと受け取りましたので♡」
って言うじゃん。

ん???
ピロコ、何のことだかさっぱり。
よくよく話を聞くと、こういうことだったようです。

連れ子Aちゃんが、お友達から借りた手袋とマフラーを失くしてしまった
↓↓
Aちゃん、あちこち探しても見つからず、焦る
↓↓
Aちゃん、弁償しなきゃなと思うが、そんなお金はない
↓↓
Aちゃん、ばあばに「手袋とマフラーが欲しい」とおねだり
↓↓
ばあば、Aちゃんの欲しがる手袋とマフラーを血まなこで探し回ってゲット
↓↓
Aちゃん、まんまとばあばに買わせたブツをお友達にしれっと返す

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この一連の手袋マフラー騒動で、継母ピロコは2度辱めを受けました。

1つめは、
お友達のお母さんからお礼の電話をもらったのに、何のことだかさっぱりわからなかったこと。

2つめは、
「大切なものを失くした」〜「買って返したいから協力して欲しい」まで、
Aちゃんが一切私を頼ってくれなかったこと。

毎日目の前にいて、ごはんも作って洗濯もする。
金も時間もメンタルも、すべてを全力で傾ける心積もりはある女がここにいるけれど、
継母には頼りたくないんだとさ。

一番身近にいるはずの私を完全にスルーしてばあばに頼ったAちゃんを見た時、
かっわいくねぇなぁ…
と心の底から思ってしまった私は、
継母業むいてないかもしれないけど、
あきらめたりはしないぜ。

連れ子が「かわいくない」と思ってしまった瞬間

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