ハードな授業参観でほぼHPを使い果たしていた私を待ち受けていたのは、
さらにハードなクラス別懇談会でした。

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おそるおそる教室に入ると、
田舎のかーちゃんたちが「待ってました!」とばかりに
『どうぞどうぞ〜〜〜〜〜〜ニヒヒニヒヒニヒヒニヒヒ』
と声を揃える、悪夢のような光景が広がっていました。
まるで目新しい生物でも見るような目で、私を上から下まで舐めるように査定するお母さんたち。

私以外の全員が100万年前からの知り合いなのに、
私が席につくと、担任の先生は私に気を使ってか
『それでは初めましての方もいらっしゃると思うので、自己紹介からお願いします』
と言ってくれました。

一人一人お母さんたちが自己紹介を始め、
『〇〇の母で〜す!あ、知ってるってか』
『ギャハハハハ!知らない知らな〜い』
『嘘つけ〜ぃ』
みたいな、うちわだけで盛り上がるクソ寒いやりとりが続きました。

そしていよいよみんなが待ちに待った継母ピロコの番。
『初めまして、〇〇の新しい母です。この度再婚して母親になりました。わからないこともたくさんありますが、よろしくお願いいたします。』

するとお母さんの中から、
「あっ、えっ!えーっ!!〇〇さん(ダンナさま)の奥さんなのね〜なるほど〜ニヤニヤ」
という、いかにも
(私の方がお宅のダンナさまとの付き合いも長いし、なんなら連れ子ちゃんたち、新しい女のアナタより私の方に懐いてるんじゃないかしら)
ってのを匂わせるやつが出てきました。

うちのダンナさまは元嫁が出て行ってからの数年間、シングルファーザーとして男手ひとつで育ていたので、
学校行事や地域の活動などにも積極的に参加して、近所の奥様たちや連れ子ちゃんの同級生たちととても仲良くなっていました。
そこに現れた「新しい女」は、土着民のお母さんたちには何か鼻につくものがあったのでしょうね…

自己紹介が終わると、次は役員を決める段になりました。
その日決めるのは、
クラス委員長
クラス副委員長
会計
書記
イベント係
の5名。

担任の先生が「立候補される方はいますか?」と聞くと、
数人のお母さんたちが示しを合わせたように一斉に手を挙げ、副委員長・会計・書記・イベント係の4役があっという間に決まりました。

残るは誰もが嫌がる、クラス委員長。
先に手を挙げたお母さんたちは、むしろこのクラス委員長をやりたくない為にさっさと他の楽な役割を選んだと言っても過言ではありませんでした。

なんかイヤな流れだな〜…
と思いつつも、
(いや私はまだなにも知らない新参者だし…役員なんて無理があるよな)
と免れる気120%で黙って座っていました。

すると、さっき『うちのダンナさまをよく知ってる風な雰囲気』を匂わせたお母さんが、
『新しい方にお願いするのはどう?うちらはもう何回もやってるし、みんなのこと知るという意味でも良い機会なんじゃないかしら』
ともっともらしいことを、
本当は最初から私に押し付けるつもりだったくせに、
「今思いついた名案」みたいな体で、私の顔も見ずに言い放ちやがりました。

継母の懇談会デビューと同級生ママたちの

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