こんにちは、継母ピロコです。

2人の連れ子ちゃんとの生活のなかで、どうも気になってきたのが、
パパの前ではずいぶん天使じゃね…?問題w
もちろんここで言う「パパ」とは、私のダンナさまであり連れ子ちゃんたちの実の父。

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某人気アイドルの大ファンの連れ子ちゃんA。
そのアイドルのグッズや生写真、雑誌の切り抜きなどいろんなものをコレクションしていました。

そのほとんどは、義実家からのプレゼント。
ダンナさまのご両親は、連れ子ちゃんたちをを溺愛し、とことん甘やかし、欲しいものはすべて買い与えるタイプのじいじ&ばあばなんですよね。
元嫁が家を出て行って父子家庭になってからはさらに
「ママを失った孫たちがかわいそうでならない」モードに入り、
なんでも買ってあげる、なんでもしてあげる、親がダメだと言ったものまでも孫の喜ぶ顔見たさに与えてしまうのに拍車がかかりました。

そのおかげで(笑)連れ子ちゃんたちは、当然の事ながら
「欲しいものがあれば、それとなーくじいじとばあばにおねだりすれば、なんとかなる」
という安易な発想を持つ子どもになりました(苦笑)

だから連れ子ちゃんAが某アイドルを好きになった時も、
「〇〇くんかっこいい〜!!!」
と一言発すれば、
どんなに高額だろうが、
どんなに入手困難なアイテムだろうが、
義実家総出で、出せる限りの金と時間とコネを使って、グッズやポスターを入手してはバンバン家に届くんです。
そして本題はここから。

ある日、連れ子ちゃんBが私のところにやってきて、
「ちょっとAちゃんの部屋にきて」
となにやらヤンキーの「呼び出し」みたいな雰囲気を出してきました。
何事かと思って連れ子ちゃんAの部屋に行くと、
そこには以前Aちゃんが好きだったアイドルのグッズが、机の上にずらりと並べてありました。

部屋で待っていた連れ子Aちゃんは私に、
「この中でどれか欲しいものある?」
「あれば1個500円で買って」


……

…え、こわ。
どんなに丁寧に考えても、私そのアイドル別に好きじゃないし、

そもそもそのグッズたちは、以前Aちゃんがそのアイドルに夢中になってた時にじいじとばあばが総力をあげて送ってくれたものじゃんか。
それを継母に転売しようっての?
大切にしないの?
くれた人の気持ち、考えないの?

私が絶句していると、今度は連れ子ちゃんBの方が口を開きました。
B「ピロコさんこの前このアイドル好きって言ってたじゃん?」
はい、あんたらグルなのねー。
テレビ見ながら「かっこいいね」くらい言ったかも知れないけど、別に好きじゃねぇわ。
コレってまるで、不用品を高値で売りつける悪徳商法じゃん。

しかも悪徳でありながらも
「継母ピロコさんがそのアイドルを好きって言ってたから特別に500円で譲ってあげてもいいよ」
みたいな空気感出してくるのがすごい。
でも。そこでそんな悪徳商法みたいなのに引っかかっていては継母の名が廃るってもの。

継母ピロコ、正直連れ子ちゃんたちに好かれたい一心で、
『わ〜本当?嬉しい!!じゃぁコレとコレとコレ〜♡』
みたいな演技をしちゃおうかな、って一瞬邪心が頭をよぎったけれども。
そこはグッとこらえて、
「なに?こんな大切なものを売りたいってことは、何かにお金が必要なの?」
って淡々と、Aちゃんの目をまっすぐ見て言いました。(内心ドキドキしながら)

そしたら案の定、Aちゃんはなんだかしどろもどろになってきて、
「えっと、、お友達に誕生日プレゼントを買いたいんだけど、お小遣いを全部使ってしまって、500円欲しかった、、デス」と。
そんなことだろうとは思ったよ。

毎日必死で連れ子ちゃんたちと仲良くなろう、打ち解けよう、好かれようとしてる継母ならホイホイ買うだろうと思ったんだろうね。
仲良くして欲しいならコレ買えよ、って、、、
ゆすりかい。

その場はかろうじて、
「これはじいじとばあばが買ってくれたものだから大切にしなさい」
と母親みたいな事を言って購入を断り、

その代わりに、
お友達のプレゼント代として500円、臨時のお小遣いとして渡しました。
その場にいた連れ子ちゃんBにも同額の500円の臨時お小遣いをあげて終わらせました。

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とまぁこんな連れ子ちゃんたちの裏の顔を見てしまった継母ピロコだったわけですが、
その後さらに驚く出来事が。

その日パパが帰宅すると、連れ子ちゃんAがニコニコ笑顔でリビングに来て、
パパの目の前で私に
「ピロコさんにコレ、あげる。大切なものだけどピロコさんこのアイドル好きって言ってたから」
って例のアイドルグッズの中から1個、アイドルの顔写真が入ったキーホルダーをくれたんです。



ほほう…そう来たか。

昼間のゆすり未遂のことを知らずにその様子を目の当たりにしたダンナさまは、
「さすがAちゃん、優しいね〜!!」
「ピロコちゃんよかったね!!」
って、
創り上げられた『連れ子ちゃんAが継母ピロコに歩みよる努力をしている』風の絵図に歓喜。
連れ子ちゃんAは、満面の笑みを浮かべて、まるで小さい子どもみたいに
「うんっ♡」
と首を大きく縦に振ってうなずき、リスみたいにぴょんぴょん跳ねて可愛くリビングを去って行きました。

そしてダンナさまが一言。

いやーうちの子はまじで天使だな♪

パパには天使、継母には悪魔な連れ子

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