不倫してるであろう夫を
散々放置していたので警戒していなかったのでしょう。
あやしいレシートあっさりGETです。
写メだけ撮って、またポケットに戻しました。
夫の帰りが遅かったりで、すれ違っていましたが、ある日仕事から帰ると休みだった夫は真新しいスニーカーに靴ひもを通していました。
不倫女とショッピングで買ったのでしょう。
ご機嫌な感じで丁寧に紐を掛けています。
不倫女と飲み食いしたと思われるレシートの事は伏せて、わたしは話はじめました。
わたし
「ちょっと話あるんだけどいい?」
夫
「うん」
ご機嫌がいっぺんに吹っ飛んだようです(笑)
一瞬で曇った顔になり目線は靴から外しません。
わたし
「この前、買い物に行った時って、一人じゃないよね?」
夫
「ヒトリダヨ」
出ました棒読み。
わたし
「女の人と歩いてたの見たって、知り合いからライン貰ったんだけど」
そんなラインはもちろん来てないです。
カマかけました。
夫
「ソレデモ、ヒトリダヨ」
わたし
「そんなわけないじゃん。
怒らないから、兎に角ほんとの事教えて。
本当の事が知りたいだけだから。
不倫してるよね?」
夫
「ソンナヒトハ、イマセンケドネ」
超棒読み(笑)
そして
その時の夫の顔を見て愕然としました。
この顔····
他人の顔?
焦っているのか
困っているのか
怒っているのか
色々な思いがまじっているのでしょうけど、
いまいましそうな顔に、わたしにはその時は見えました。
30年で初めて見た顔。
本当に見たことの無い表情。
そして感情の無い台詞。
「ソンナヒトハ、イマセンケドネ」
を繰り返すばかり。
全く目を合わせずに変な顔して
わたしをいまいましいと思っているの?
これはわたしの夫だよね?
この人はだれ?
夫が知らない人のようでした。
薄々気がついていた事を確信しました。
わたしの夫は死んだんだ。
わたしの大好きだった夫は死んでしまった。
死んでしまった!
あの明るくて、正義感が強くて、優しい夫が突然死んでしまったんだ!
死んじゃったよーーーー!!