周りに目を向け始めた娘は

その他にも挑戦したことがあります。





元々お洒落が好きで

ファッションに興味のあった娘は

『モデルの

 オーディションがあるんだって…』と

言うので





オーディションを

受けてみたいのかな??と思い

(⬆自分からは受けたいとは言わない…)





正直びっくりしましたが

『良いんじゃない?!やってみなよ!!』と

応募させました。







この頃は



何でも



どんなことでも



娘の自信につながることなら…と

色んなことにトライさせていました。









今回はモデルということで

体重を減らしたいスイッチが

入ってしまうのではないかという

不安がかなりありましたが…





体重が減るようなことがあるなら

オーディションは受けさせないと約束し

どこまで行けるかな??と

挑戦することになりました。





私も娘も

書類審査が通れば自信になるかな?くらいの

軽い気持ちでの応募でした。





結局

3次審査まで行くことが出来て

(モデルの世界のことは

 よく分からないのですが…)

良い経験をさせてもらったなと思っています。





さすがに3次審査の自己PRともなると

集まって来る人達は

キラキラしていて

自信にあふれているように見えました。



それは

娘にとっては良い刺激だったと思います。





『何か…半端ないね…』と言いつつも

娘も精一杯頑張っていました。





自己PRには当たり前ですが

ネガティブ要素は入れません。



自分を魅力的に見せるために

まず自分の良い所を見つけ

それを言葉にするという作業があります。





自分自身を分析する。



自分で自分の魅力を見つけ出す。





⬆この作業は娘にとっては

良い効果をもたらしたと思います。





入院中のカウンセリングでも

自己受容できるように

指導はあったと思いますが





回復しつつある中で

自分がやりたいと思った

オーディションの自己PRでの

自分の魅力探し。



そして

大きな声で自分をアピールする機会。







その結果…(だと私は思っていますが)







その頃から

『どうせ私なんか…』という

超絶ネガティブワードは

出て来なくなった気がします。







だからといって

食に対するこだわりが

無くなるわけではなく



毎日決まったカロリー分を

変わらず少量ずつ口に入れ

マイルールに従って

時間をかけて黙々と食べる。



週1の体重測定では

100gでも増えると

摂取カロリーを減らして元に戻そうとする。





これらは相変わらずでした。





拒食症は手強い…





勉強も

していないと不安になるのは変わらず

寝ている時やお風呂以外は

ご飯中でも教科書を広げて

常に勉強していました。







けれど

『どうせ私なんか…』と

言わなくなったことは



回復に

更に1歩進んだなーと感じる出来事でした。







この頃の娘の言動は

上手く表現出来ないのですが





拒食症である自分を

完全に受け入れたように見えました。







まだ回復していないけれど



前向きに歩いて行こう。





そんな雰囲気を娘から感じました。

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