実力テストや期末テストで

勉強に追われていた中

市主催の市民大会で

娘が表彰されました。





テーマは『少年の主張』で

基本的には自由に

自分の思いを文にするという趣旨でした。





進んでやる人がいなかったのか

国語の担当教師から

書いてみないか?と打診があり

何故か…娘は受けました。





その話は

給食の時間に

娘と一緒にお弁当を食べている時に

聞きました。



しかも

授業後に書き上げてほしいと

言われたそうです。





そんな短時間で

何を書けるんだろうかと思いましたが





娘は

お弁当を食べている間に

私と一緒に構想を練って

書きたいことをある程度まとめました。





娘が選んだ題材は

自分の病気のことでした。





せっかくなので

娘が書いた『少年の主張』を

少し載せてみます。





拒食症とは書いていませんが

まだ数人にしか打ち明けていなかったのに

ここまで書いたことに驚きました。





この頃は

まだ病気のことを

あまり口にしない時期でした。





娘にとって

心の思いを文字にすることで

何か踏ん切りをつけられたのかな??と

感じました。





短時間で

一気に書き上げた感が出ていますが

娘にとっては良い機会だったなと思います。







〜『みんなちがってみんないい』〜





「みんなちがって、みんないい。」この言葉は金子みすずさんの詩の一句です。





私のクラスには色んな個性を持った人がいます。



身長の高い人、低い人、勉強が得意な人、苦手な人、体育祭を楽しみにする人、雨が降ってほしいと思う人などがいます。



ですが、そのような個性を自分の価値観だけで良いか悪いかと判断してしまう人がいます。



悪気はなくても、その価値観が受け取る側をひどく傷付けることがあり、いじめや病気へつながる可能性もあります。





私はある病気にかかっています。



その病気になる多くの人が、病気になった原因にあげているのが、価値観の押し付けです。



その人の勝手な価値観が自分のコンプレックスとなり、他人からどう見られているのかで頭がいっぱいになってしまうのです。



たった一人が言った何気ない一言。



それをすごく重く受け取ってしまうことがあるのです。





私の場合、どんなにやりたいことが他にあっても、一番気になるのは人の目です。



自分の行動は病気に支配されたもので、良いものとは言えません。



常に他の人の目を気にしてしまい、自分の考えではなく他の人に合わせた考えになってしまいます。



他の人と比べてしまうこともよくあります。



自分は出来ていない、他の人より上手くない、

そんなことをよく気にしてしまいます。



その病気が悪化していき、私は入院しました。



病院では同じ病気で苦しんでいる人が何人もいて、それぞれ病気の原因を聞くことが出来ました。



原因となったコンプレックスは皆違い、どんな事が得意でどんな事が苦手なのかもそれぞれでした。



そんな時に私は、冒頭の「みんなちがって、みんないい。」を思い出しました。



色んな個性を持った人がいて、それぞれの得手不得手を補い合うことで成立しているものがたくさんあることに気付きました。



他人と違うのは当たり前。



自分が自分らしく生きることが大切だということをこの言葉が思い出させてくれました。



(中略)



それぞれ違って当たり前の価値観ですが、その価値観が人を傷付けることもあります。



だからこそ、価値観の違いを認める、個性を認めることが、大切だと思います。



金子みすずさんが詩の中で書いている、私と小鳥、わたしとすずとの関係性のように、私はこれから個性を認め合い、足りない所を補い合えるように生きて行きたいと思います。

✾ みんなちがって みんないい ✾

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