5月に入ると

3週目に中間テストがありました。



高校の入試に向けても

大事なテストです。







体重が増えた今

娘が自分を認められる唯一のことは

勉強です。





拒食症になると

数字にこだわりが強くなることがありますが

娘は

良い成績&良い点数を取ることに

執着していました。





本人も

『自分の価値はそこにしかない。』と

思っていて



入院前も入院中も



そして



この中間テストに向けても

必死に勉強をしていました。







2年生の学年末テストは

退院してから10日後にあり

別室でテストを受けました。




その時の成績は18位でした。



学校に行っていなくて

授業を受けていなくて



18位。

 

 

毎日の頑張りの成果です。



先生方もびっくりする結果でした。





けれど娘は

納得出来ていなかったのでしょう。



返ってきたテストの点数に関しても

順位に関しても喜ぶことはなく

無かったかのようにスルー…





そのこともあってか

中間テストの勉強は凄まじかったです。







娘は

テスト3週間前から

テスト勉強を開始します。





テスト勉強をスムーズに始めるために

ワークは終わらせ

ノートはまとめておきます。



そして

学校から帰ってくると

食事とお風呂以外は

寝るまで勉強しています…









けれど娘は



勉強が嫌いです。





テストが近づくと

泣きながら勉強をしています。



『やりたくない…

 やりたくないよ…』



当然私は

やらなくても良いよ。と言います。



十分にやっているからです。





『やらないと点数取れないでしょ!!

 良い順位取れないでしょ!!』

 

『やりたくないけど

 やらないと不安になるの!!』



『でもどれだけやっても

 不安はなくならない!!』





娘は泣きわめきます。







拒食症の合併症によくある不安症。



この頃は

体重が増えることで

パニックになることより

勉強に対しての不安感を表す方が

大きかったです。





何故そこまで…?!と



驚くしかないのですが



娘の中では



成績が良いことが 善 で

成績が悪いことは 悪 である。と



思い込んでいるようです。







もちろん成績が良いことは

悪いことではありません。



良いに越したことはないです。





けれど

私は0点だろうが最下位だろうが

娘は娘だと思っています。









『あなたに満点取らなきゃいけないって

 誰が言ったの?!



 1位じゃなきゃいけないって

 誰か言ってた?!



 あなたが勝手に思い込んでるだけだよね?!





 満点取れなくても

 1位じゃなくても

 私はあなたに対して何も変わらないよ!!』





思わず声を荒げてしまいました。







自己受容出来ていない娘にとっては

良い成績を取ることが

自分の価値を表現する方法でした。







そんな娘に

声を荒げて言うことではなかったな…と

後悔しました。

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