毎回の診察時に

家での娘の様子を聞いてもらいますが





先生は

『娘さんもお母さんも

 よく頑張ってますね。』と

言ってくださいます。





『頑張ってるね。』の言葉を

娘はどんな気持ちで受け止めていたのか

分かりませんが





私には

大きな励ましの言葉になっていました。





ゴールが見えない中で

とにかく前に進まなければと思い

正解かどうかも分からないやり方で

娘と一緒に歩みを進めて行く。





当時は



娘が拒食症から回復するために

『一心不乱』でした。





私はプラス思考の人間ですが

真面目な面もあり

『私が何とかしなきゃ!!』が

強かったと思います。





しかし

娘中心の生活だったので





家事は中途半端…



弟達のことも

なかなか相手になってあげられず…



お友達とも会わなくなり…

連絡もしなくなる…





という状態になっていました。





今日は家族としか話していないな。

という日が続いたりしていました。





もう少し肩の力を抜ければ

良かったのかもしれません。





そんな状態の中での

先生からの『頑張ってるね。』は

見えないゴールへ向かう私の

モチベーションを保つために

必要な言葉でした。





夫も同じように労ってくれました。

『娘がここまで元気になったのは

 ママが頑張ってるから。』



その言葉は私を勇気づけてくれました。





間違ってないんだ。



もう少し頑張ろう。





そう思えました。









夫も娘が弱っていくのを

心配していましたから

娘のために出来ることは

何でもしたいと言っていました。





けれど娘は

入院してからしばらくは

私としか話をしなかったのです。





退院してからも変わらず 

夫や弟達は

空気のような存在になっていました。







母親の私に執着していた感じです。



母親に甘えたいという気持ちを

私にぶつけることに

懸命だったような気がします。







そんな状況だったので

夫は一歩引いて

弟達の世話をしてくれたり

私が常に娘を見ていられるように

してくれました。





私が

色々中途半端になっていることに関しても

何の文句も言いませんでした。





子供達のことが大好きな夫です。



本当は

夫も娘ともっと関わりたかったと思いますが

夫と距離を取ろうとする

娘の気持ちを汲んだのだと思います。





『ママに任せたから。』と

私のやり方に反対することもなく





娘が豹変して手がつけられないほど

私に罵声を浴びせていた時は

娘を諭しながら

私の味方をしてくれました。







それがあって

ここまで娘と歩いてこれたと

本当に感謝しています。







中学校へ復帰したこの頃は

少しずつですが

夫や弟達に自分から話をすることが

出来るようになっていました。

✾ 母の気持ちと父の気持ち ✾

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