娘が

院内学級で頑張っている頃





私にも

主治医の先生から宿題を出されます。



2冊のまぁまぁ分厚い本を渡され



『これからの娘さんとの

 生活に必要な情報が書かれているので

 読んで欲しいです。』



と言われました。





それまでにも

拒食症に関する基本的な資料などを

渡されて読みましたが



今回は題名は全く覚えてないのですが

実例がたくさん書かれた本と

医学的な事が易しく書かれていた本でした。



2冊とも海外の本を訳されたものだったと

記憶しています。





先生は



『まだ日本では摂食障害の

 研究が進んでいなくて

 紹介できる本は

 海外の症例を

 扱ったものばかりになります。』



と言われました。





先生はその頃

様々な症例をまとめている。と

言っていました。

娘も研究対象に入っているようでした。









娘が拒食症かも??と思ってから





この病気について知りたい!!



どんな病気なの??



治るんだよね?!



どんな治療法があるの??



どこに行けば良い?!



何をしたら良い?!





私にとっては未知の病気だったので

頭の中は???だらけでした。



しかし

次々出てくる疑問に答えてくれる情報は

ありませんでした。



(探し方が悪かったのかもしれませんが…)



あまりにも情報が無い事に愕然としました。







目に入って来るのは悪い情報ばかりで



私が前向きになれたのは

【拒食症を克服しました】という記事だけ。





しかしそこにも病状や治療など

私が知りたかった事が

詳しくは書いてある記事は

ありませんでした。







今はその頃に比べたら

情報量は増えている気がします。



その分苦しんでいる人が

増えているんじゃないかな…とは

思いますが…









この病院に来るまで

娘の行動が理解出来ず

お互いに負の感情をぶつけ合ってきました。



結果

何も産み出さない時間でした。









先生にお借りした本の中には

少し前の娘と

同じような症例の子供達が

たくさんいました。



女の子だけではなく男の子も。



年齢も様々でした。





そして

これからどのような道を歩んで行くのかが

書かれていました。



その時の対処の仕方なども。







外国の例なので

症状はおなじでも文化の違いがあって

どう対処して良いのか

分からない例もありましたが



親としての心構えを学べた本でした。





読み終わった時



これからが

本当の回復のための時間なんだな。



娘と一緒に歩んでいかなきゃな。



と気持ちを新たにさせられました。

✾ これからのための本 ✾

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