朝が来ました。



まず
娘の部屋に行き
息をしているかを確認しました。


そして
ホッとします。



しばらくすると

虚ろな目をして
蚊の泣くような声で
『おはよう…』と
娘が起きてきました。


今日も1日無事に過ごせますように…と
心の中で祈りました。



さぁ!!電話をしなきゃ!!と
気持ちを入れ替えます。


病院が始まったと同時に
電話をしました。


当たり前ですが

『先生は診察中です。
 診察が落ち着いたら折り返します。』と…


分かっていたけれど

その時の私の心の中は

あ"ー!!早くー!!!!と叫んでいました。




1時間ほどして
私の携帯が鳴りました。

『こんにちは〜』という明るい声に
何だか安心したのを覚えています。


優しい声で
『総合病院の先生から
 ある程度聞いてますが
 今どんな感じですか?』と。


私は

『何とか生きてます。
 今日 今すぐにでも
 診てもらえませんか??
 どうしたら良いのか分からないし
 不安で不安で仕方ないんです。』

というような事を
まくし立ててしまいました。



先生は
私があまりに先走って話をするので

『とりあえず診察をさせてください。
 今日は予約がいっぱいなので
 金曜日に来てください。
 母子手帳と保険証と医療証を
 忘れずに持って来てください。』

ゆっくり諭すように話されました。



テンパっていたのか??

やっと繋がったーという
嬉しさからなのか??

やっとつかんだ命綱を離すもんか!!

という感じだったと思いますが
先生は若干引いていたような気がします…笑
 



金曜日!?


今日は水曜日。


えー?!明後日??


すぐにでも診てもらいたいと思っていた
私には
明後日がとてつもなく長い時間に
感じてしまいました。



けれど

やっと専門の先生に診てもらえるんだー

これで本当に娘は元気になるんだー

と久々に安堵しました。



娘に
明後日紹介してくれた病院に行くからね。 
と言いましたが
どんな感情か分からないような
返事をされました。


嫌がる様子はありませんでした。
実際どう思っていたかは
今では分かりません。


娘はその頃の記憶が
あまり無いと言います。


 

とにかく

金曜日まで
食べられるだけ食べさせよう。

無事に1日が終わる事だけを考えよう。


状況は絶対に好転するから!!


絶対に!!

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