断罪を止める？どうゆうこと？

“詳しくはこの映像を見てください”

「うんって私、声に出して聞いたっけ？」

“言ってませんよね”

「まあ、だけど今更だよな？」

“今更ですね。”

「ってことは、二人とも私の心の声が聞こえるの？」

「まあ、、、神様だしな。」

“神様の助手ですしね。”

チートだ、、、、とりあえず、迷い人だっけ？それって何？

「んーと、簡単にいうと、何処かの世界で自殺して前世という生の時の記憶を無くさずに新しく生を得た人のことかな。」

待って待って。わかった。まず普通の人間のことを教えてくれない？

“普通の人間は、今回の生を全うしますとそれぞれの世界の神様が記憶を消してくれ、新しい生を持って生まれるという生き方をしております。ですが稀に起きてくるのがソラ様の言ってた自殺した人物です。”

「でも、それだけだったら怒らないでしょ？、、、、、ああ！でその迷い人が断罪を起こすってこと？」

「まあ、周りを撒き込んで下剋上をするんだ。それが毎度毎度起こるんだ。」

「罪名は？」

「嫉妬の罪とか系だよね？」

“はい。”

「じゃあ、婚約させなければいいんだ！」

「それがそうじゃないんだよね〜」

？

“実はですね、断罪されている貴族令嬢が親に無理言ってしてもらっている婚約なんです。”

「じゃあ、惚れさせなければ！」

「そんな簡単にできると思う？」

「、、、、、、正直無理。確か迷い人は前世の記憶を持ってるんだっけ？」

「うん。迷い人はどこかで生きた記憶を必ず持ってるね。」

「それで下克上するんだね。なるほど、、、、、」

普通の人生で生きてる人が急に下克上するのはおかしい。乙女ゲームとかのゲーム系か本、アニメもありゆる、、、、、

“乙女ゲーム、、、、迷い人が言ってた言葉ですね？”

「確かに言ってたね。」

そうなのか、、、、

「この世界に電子機器のようなものはあるの？」　

「いちいち声を出さなくてもいいよ。心の声が聞こえるからね。デンシキキ？ってものはないよ。聞いたこともないしね。」

わかりました。だけど、その、、、、考えていることも入るのでタメ口になってしまうこともありますがいいですか？

“はい。タメ口で良いですよ。こちらの願いを聞いてもらってるくらいですから。”

ありがとうございます。では、タメ口でいかせていただきます。

「ねえ、タメグチって何？ねえ、二人とも？」

“敬語を無くすということです。”

「ああ、理解理解。」

でも、電子機器はないんだ。じゃあ、魔法的なやつで生活してるの？

「うん。基本はそうだね。」

“こちらの世界では魔法というより生まれつきの能力ですね。”

「僕たちが足りないと思った能力を赤ちゃんにあげるんだ。必ずこの星に生まれてくる赤ちゃんは初めに僕たちのところに来るからね。」

なるほどね。だけど、迷い人は例外だと。

「うん。理由としては、初めは僕たちのあげた能力つまりスキルを持ってるんだけど、この星で人が死ぬ時期と他の星で人が死ぬ時期が一分一秒ピッタリ合わさると、生が入れ替わってしまうんだ。ただ、魔法やスキルと言ったところで生まれた生は家族のことは覚えてるけど、スキルや魔法のことは忘れているんだ。」

“なので、魔法やスキルのない星からきた人はそのまま来てしまうんです。このことがこの星では百年に一度のペースで行われています。”

そしてその迷い人は大体女性で、断罪が行われていると。思った以上にめんどくさいなあ。

「ごめんねー」

“すみません。”

二人に起こってるわけじゃないよ。まあ、先にこの星について知りたいから説明してくれない？

“わかりました。任せてください。”