① 問題が発生するその都度、
桜子さんの気持ちに共感したり、
「我慢して偉かったね」と認めてあげることが
とても大切である。
こうした作業に、大人たちが付き合ってあげることで、
桜子さんも自然と考えを柔らかくすることができるようになっていく。
② 同時に、「不満」が生じやすい要因である、
「他者の気持ちを想像することの苦手さ」「周囲の状況に合わせることの苦手さ」
に対して、知識的にカバーしていくことも可能。
例えば社会のルールとして「〇〇すべきである」と1つ1つ教えていくことで、
知識として柔軟な考えのベースが出来上がっていくことが考えられる。
まあ、②は実践中ですし、実際、効果はある気がします。
具体的には今、こども六法を愛読していて←予想以上にはまってくれたチョキ
法律上、人に危害を加えてはいけないということを学んでいます。
問題は①。
気持ちに共感?なんか共感できるところある?チーン
前回の記事のおさらいをします。
①女の子を狭い空間に連れ込み、頭を叩いた。
そして女の子を恐怖の底に陥れ、数度にわたって不登校にした。
②運動会前日、男の子の短パンジャージの名札をもぎとり、
落とし物として先生に届けた。
その結果、男の子は短パンなしで運動会に参加するハメに。
③別の女の子におしっこを我慢させた。
女の子は当然おもらし。そのことをクラス中に言いふらす。
④やんちゃ系男の子と殴り合いの喧嘩。
持っていた鉛筆を振り回し、顔に芯が刺さってケガさせる。
⑤女の子と喧嘩して、叩く、つねる、「〇ね」「クズ」「バカ」と暴言。
⑥男の子の制服のジャケットを泥だらけの水たまりに放り込み、
クリーニングに出さなければ着られない状態に。
えっと。。。。
この1~6について、私はどう共感すればよいのでしょうか。
「そっか。腹が立ったのね。それで叩いちゃったのね。。。。。
気持ちわかるよ。。。これでも我慢したのよね。。。」
ってなるかぁ~
補足すると、もちろん桜子にも言い分があります。
これらすべて、理由なく手を出しているわけじゃありません。
しかも、その理由も、詳しく話を聞くと、
まあ、まっとうな言い分ではある。
相手も全く悪くないわけではない。
でも、どんな理由があっても、
手を出してしまったら、桜子の言い分は通らない。
手を出したこと自体に注目されて、
大人たちに叱られてしまうんだよ。
これは、とても損なことなんだよ。
手を出したことを叱られて、
トラブルの原因から論点がずれていくのは、
桜子も納得いかないんでしょ?
いつも不満を抱えているのは、ここなんだよね?
だったら、それほど主張したいことがあるなら、
どんなに我慢ならないことでも、
カッ爆弾として手を出さずに、落ち着いて口で言うこと。
(あんた論破好きなんでしょ!?なんでここで使わんの)
と、よく桜子には話しています。
そういえば、もうひとつ、ネタを思い出しました。
3学期が始まった日、
荷物が多いので、私も玄関まで荷物持ちでついていきました。
すると、同級生の女の子が元気よく話しかけてきました。
お願い「桜子ちゃん、あけましておめでとう」
私はかわいいっと思いました。
ところが桜子は、
「正月はとっくに終わってるけどね!!今更何言ってんの?」
どう思います?これ。
桜子は自閉症の特性である「言葉を額面通りに受け取る」という性質はありません。
言葉の意味はしっかりわかっています。
じゃあ、なんでこんなひねくれた答え方をするのか。
ただ単に、その女の子が子分じゃないから。
いつも対等に意見を述べ、対等に喧嘩を吹っかけてくるので、
腹が立つのでしょう。
「新学期早々これかい」
朝からイヤなものを見てしまった私は、1週間モヤモヤが晴れませんでした。
そんな性格悪子桜子を、担任はひたすらかばいます。
お父さん「桜子さんの言うことは間違っていません。
それが他の子たちに伝わらないだけです。
桜子さんはお友達に対して優しいところもたくさんありますよ」
私、なんか賄賂でも送ったかなというほど優しい担任です
確かに間違いは言ってないことが多いです。
あけましておめでとうの件も、正月から半月過ぎているから、
決して間違いではない。
でもね、そんなの屁理屈であり、正論に過ぎない。
私は正論が嫌いですムキー
他人の正論はまだしも、身近な人間の放つ正論は許せん←夫と桜子のこと
正論を振りかざすよりも、相手の心に寄り添った思いやりのある人でありたい。
なんなんでしょう。
正論を振りかざして論破しようとするのは、
高IQの特性なんでしょうか。(ホリエモンとかひろゆきみたいな?)
しかし、共感力の高い私が、娘に対して共感性を見い出せないのだから、
うーむ、桜子ちゃん、
子供ながらにたいしたタマだわ真顔
ところで、このこども六法、主治医に勧められて読み始めました。
動物のイラスト付きで低学年でもわかりやすく、非常に良かったです。