クラスで独裁政治を行ってきた娘桜子が、
3学期になってお友達とトラブルを起こさなくなり、
私もだいぶ気が楽にはなりました。
母の私や担任があれほど注意しても、
頑なに悪さばかりしていた桜子が、
なぜ、劇的に変わったのか。
その理由はたったひとつ。
恋をしたのです
もともと桜子は早熟な子で、
保育園でも1年近く同じ彼氏がいて、
陰に隠れて2人でチュー唇
をしていたそうです。
(ヤメロヨ)
そして、今回のお相手は同級生Aくん。
3学期が始まってすぐの昼休み時間、
A君に呼び出された桜子が一人で外に出ていくと、
ニコ「桜子ちゃん好きです、付き合ってください!!」
と告られました。
その日の帰宅後、桜子は羽でも生えてるかのごとく
軽やかにぴょんぴょん飛び跳ねて、
お願い「A君に告白されちゃった~ 幸せ~」
と私に報告してきました。
(こんな凶暴な大女に告白する物好きな男子もいるもんだ真顔)
と内心思いながらも、
私「で?なんて返事したの?」
お願い「彼女になってあげてもいいって言ったよ~」←どこまでも上から目線なヤツ
私「あんたA君好きだったっけ?」
お願い「違うけど、好きって言われたから好きになっちゃった」
まあ、子供はこんなもんです
桜子は、毎日その日遊んだ子の名前を私に教えてくれますが、
A君とはこれまで接点がなかったため、私も全く知らず、
入学式の写真を引っ張り出してきて、初めてお顔と名前が一致。
桜子とは身長差が20㎝はありそう
桜子がやらかし女子なのは知ってるはずなのに、
一体どこが良かったんだ??と不思議だったけど、
とりあえず、数日したら『ふられたーえーん』と言うだろうと思って
黙って様子を見ていました。
ところが、私の予想は見事にハズレました。
翌日から、桜子はA君と昼休みに2人で遊ぶようになり、
(時には男女の仲良しのお友達も一緒に)
お互いのプライベートなことを話すようになると、
より仲良くなっていきました。
A君と遊んでくれるようになったことで、
その分、他の子とトラブルになる機会が減って、母安心
そのA君、毎回とても素敵なことを桜子に言ってくれるんです。
「桜子ちゃん、いつも仲良くしてくれてありがとう」
「さっき〇〇ちゃんを助けてあげてたね。優しいね」
「〇〇君がイヤなことをしてきたのに、よく我慢したね。偉いね」
共感の言葉を言ってあげない鬼母の代わりに、
A君が率先して桜子に共感してくれたんです。
そんな彼から褒められ、おだてられ続けた桜子は、
A君のために良い子でありたいと思うように。
A君が常に見守り、励ましてくれるから、
その結果、他の子との喧嘩も減り、
さらに、A君から与えられる思いやりを
みんなに分けてあげられるようになっていきました。
A君、ありがと~
感謝してもしきれないわ
どうやったらこんな素晴らしい性格の子が育つのでしょう。
私の中で小学生男子の概念がすっかり変わりました。
(長男みたいなヤンチャ男子ばかりだと思ってたョ)
A君は桜子を教育してくれるためにやって来た天の使いウエディングドレスなのかも。
今度A君とお会いしたら、
桜子を手のひらで上手に転がす極意でも
教えていただかなくては
2年生もA君とずっと仲良くしてもらいたい
私が学校で見張ることができない分、
身近にいるA君からいろんなことを学んでもらいたいです。