出会いサイトのチェックをしたあと、
ふと今日の紗良の言葉が頭をよぎった
「私たちの手で地球を守らなくちゃ」
彼女が言っていたサバイバルゲームを見つけようと
インターネットで検索を始めた。
出会いサイトのチェックをしたあと、
ふと今日の紗良の言葉が頭をよぎった
「私たちの手で地球を守らなくちゃ」
彼女が言っていたサバイバルゲームを見つけようと
インターネットで検索を始めた。
こんなに種類があるのか…
そこには無数のタイトルが並んでいたが、
何が何だかわからない。
どれも似たような名前と説明で、
初心者の守には判断がつかない。
それでも、紗良の言葉が
ヒントになるはずだと信じた。
「地球を守る」――つまり、
侵略者や宇宙の怪物と戦うゲームに違いない。
スクロールしていると、ふと目に飛び込んできた
タイトルがあった。
**「地球防衛軍~宇宙のモンスターを倒せ」**
まさにそのまんまだ。
人気順では下の方に表示されていたが、
守にはそれが逆に安心感を与えた。
あまり目立たないゲームなら、初心者の自分でも
気負わずに始められるだろう、と。
よし、これにしよう
守は意を決してダウンロードボタンをクリックした。
数分の待ち時間の間、守は落ち着かない
気持ちで画面を見つめていた。
昔のファミコンの頃とは違い、
今のゲームはリアルで、
オンラインで他のプレイヤーと
協力する必要があるという。
守にとって、それは新しい世界への扉を
開けるような感覚だった。
ゲームがインストールされ
最初の画面が立ち上がる。
「キャラクターを選んでください」と
鮮やかなグラフィックの画面が表示された。
いくつかの選択肢の中から、
守は迷わず女の子のキャラクターを選んだ。
髪型や服装、武器まで細かく
カスタマイズできるということで
画面に映る少女の姿を自分なりに
作り上げていく。
意外にも、このキャラクターを作る作業が楽しく
守は自然と夢中になっていた。
「名前は?」と表示された画面に、
守は一瞬戸惑った。
何かかっこいい名前をつけるべきだろうか?
だが、結局は慣れ親しんだ自分の名前に決めた。
「藤井守」と入力しようとしたが、
ふと手を止めた。キャラクターが
女の子であることを思い出し
違和感を覚えたのだ。
男の名前では似合わない気がする。
どうしようかと悩んでいると、
足元に寄ってきたのは、
彼が飼っている猫のフクだった。
そういえば、
お前はメスだったな…
猫のフクを見つめながら、
守は自然に「フク」と入力した。
これでいいだろうと画面を確認し
最終確認のメッセージに「はい」をクリックする。
こうして、守の冒険が始まった。
しばらくの間、フクは銃の扱いや武器の
使い方を練習し、少しずつ自信をつけていった。
そして、勇気を出してギルドの外に足を踏み出す。
目の前に広がるのは、破壊された街並みだった。
ビルの一部が崩れ落ち、瓦礫が散乱している。
静寂の中、不気味な足音が響き渡り
遠くで銃声が聞こえた。
これが、戦場か…
フクは緊張感を感じながら、
指示されたクエストをこなすことにした。
しかし、クエストを進めている最中、
ふと後ろに視線を向けると、
モンスターが狙いを定めて近づいてきていた。
焦ったフクは慌てて銃を構えたが、
次々と現れるモンスターの数は増えていく。
ああ・・どうしよう
その瞬間、援護射撃の音が響き渡った。
モンスターが次々と倒れていく。
なんと!!
驚いて振り返ると、そこにはフクとまったく
同じ顔とスタイルのアバターが立っていた。
ありがとうございます。
初めての方ですか?
はい、クエストの途中でして
私はシンシアと申します。同じ顔とスタイルだったので、ほっとけなくて
本当に同じですね
(笑)
シンシアから友達登録の申請が届いた。
フクはドキドキしながら「OK」を押した。
すると、シンシアのプロフィールが表示された。
「48歳、男性」と書かれているのを見て
フクは一瞬驚いたが、
その後すぐに親近感が湧いてきた。
同世代ですね
(^O^)/
そうですね、
よろしくお願いします(^_-)-☆
彼らのプロフィールは公開されていたため、
互いの年齢や性別が確認できたが、
特に気にはしなかった。
ちなみに
10~24歳の若者がおじさんっぽく感じる顔文字
第2位と3位を見事に使っている
2人で楽しく狩りをしていると
ふと男性が声をかけてきた。
つづく