練習場に到着すると、メイは深呼吸をし、
木刀を構えた。

日差しが差し込む中、彼女の影が床に映し出される。

メイは一心不乱に木刀を振り始めた。

その動きは、まるで仲間たちと共に
戦っているかのように力強く、
そして正確だった。

「ここでできることを全力でやるんだ」と
メイは心の中でつぶやいた。

その時、蓮が通りかかった。
ふとメイの真剣な表情に目をとめ、
病院での出来事を思い出した。

あの目の輝き……
「私、強くなりたい」と言ったメイを思わず
抱きしめてしまった感触が、今も鮮明に蘇る。

蓮は深呼吸し、メイに声をかけた。



メイ、待機中だろ

メイ

蓮隊長……すみません、私……練習してみんなに追いつきたいんです。

その瞳にドキッとしながらも、蓮は木刀を手に取り、

よし、少しだけ相手をしてやるか

メイ

はい!

道場の中は蒸し暑く、
二人の熱気がさらにその暑さを増していた。

蓮は思わず上着を脱ぎ捨て、
「よし、来い!」と声をかけた。

メイもその勢いに乗り、

上半身の服を脱ぎ捨て、練習を続けた。

お互いの真剣な表情と、流れる汗が光り、
メイは内心ドキドキしていた。

お、思わず脱いでしまった……

と戸惑いながら、木刀を振り下ろすが
目の前にいる隊長の男性らしい
胸がどうしても目に入ってしまう。




びしょ濡れですな(笑)

何を考えているの?今は練習中なのに……

一方、蓮もまた心の中で葛藤していた

な、なぜ、俺は意識している……?部下だぞ

蓮は自分を戒めるが、
メイの真剣な表情とその汗で光る肌が
どうしても気になっていた。



メイの一途な姿勢とその強い意志が、
彼の心を揺さぶっていた。

お互いが真剣な表情の裏では、
なぜかいやらしい想像をしてしまっていた

練習の緊張感とともに、微妙な感情が交錯してる中

二人はさらに集中して木刀を交えた。

道場の空気はますます熱を帯び、
練習は続いていった。






よ、よし、今日はここまで

はぁ…はぁ…ありがとうございました。

11話の教会のシナリオへ続く

揺れる心、交錯する視線(蓮とのエピソード)

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