晴れ渡る青空の下、
ゲンとカオリは無事に退院し、

フェリックスとワトリーのもとを訪ねていた。

カオリの顔にはゲンが木で作った
仮面が優雅に付けられており、

その仮面が彼女の美しさを一層引き立てていた。

ゲン

フェリックス!ワトリー!

....

お帰りなのだ!

ワトリーは満面の笑みで二人を出迎え、

彼らの手をしっかりと握った

無事に退院できて本当によかったのだ

フェリックス

二匹が元気で戻ってきてくれて嬉しいよ

ゲン

フェリックス、ワトリー、ありがとう本当に感謝している

これからどうするのだ?

ゲン

ああ、俺の家族も今じゃカオリだけになっちまった…でもまだあきらめない。

もう一度サーカス団を作って、子供たちに夢を届ける仕事がしたいんだ

ボクも応援するのだ

フェリックス

はい。私たちもぜひ見に行きます。新しいサーカス団の公演を楽しみにしています

ゲン

ああ、また会おう!

胸に手を当て
おじぎをするカオリ

....

ゲンとカオリは、仲間たちの温かい
言葉に支えられ、新たな旅立ちに向けて
一歩踏み出した。

その背中には、過去の苦しみを
乗り越えた強さと、未来への希望が
確かに宿っていた。

一方、キャットタウンの警察署内では、ジョセフとポテトが今回の事件解決のご褒美に

差し入れされたドーナツを
美味しそうに食べていた。

ドーナツの甘い香りが部屋中に広がり、
二匹の気持ちをさらに和ませていた。

それにしても、団長はどこに行ったんでしょう?

さあな。事務所の捜索で、金庫の中身がカラだったからな。

事件の責任を取らされる前に逃げたんじゃないか

なんというか、オスらしくないですね

それに比べて先輩の
勇ましいこと!

そうだな、あの時、俺が止めなければ、エマの精神が
どうなっていたか心配だったんだ

あの状況で静止できるのは先輩しかいません!

まあ、フェリックスも珍しく熱くなっていたからな。
誰かが冷静になる必要があったんだ

さすがです~!!

こうして、サーカス団の事件は無事に解決され、キャットタウンには平和な風が吹き渡った。

ジョセフとポテトはドーナツを食べながら、
その風を感じ、町の静けさと安全を
守ることの喜びを噛みしめていた。

その頃、フェリックスの事務所には、ジョセフからの感謝の印としてドーナツが届けられていた。

おしまい

最後まで読んでいただきありがとうございました。いつもコメントくださる方、いつも読んでくださる方に感謝いたします。次回作は人気キャラ(?)のジョセフが活躍する物語です。お楽しみにw

え~またジョセフなのだ!
ボクも主役になりたいのだ

フッ。悪いなワトリー
俺のかっこよさが読者には必要なのさ

もちろんワトリーの物語も考えているんだよ。でもジョセフの方が先に出来てしまったんだ

そうなのか。しかたないのだ..

だってジョセフはトリックとか推理的なものがいらないからちょっと楽なんだよ

分かったのだ。楽しみにまってるのだ

なんか腹たつ言い方!

それでは次回までお待ちください~

おわり

最終話 新たな決意と感謝の印

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