その日、メイたちは武蔵帝都にある本部で
警備の任に就いていた。
空は鈍い灰色に覆われ、
重苦しい雰囲気が漂っていた。
本部の広間では、
各地方から召集された司令官たちが
一堂に会し、今後の魔獣対策について
真剣な議論を繰り広げていた。
武蔵帝都は現世でいう東京の
ような巨大な都であり、
国の中心として君臨していた。
総帥の統率のもと、各地方は連携を取りながら
魔獣退治に取り組んでいる。
しかし、
その一方で帝都の力を快く思わない者た
ちも存在している。
彼らは密かに自らの地を新たな都にしようと
画策していたが、
その野望を阻む存在があった。
圧倒的な強さを誇る國光の部隊である。