ポテトは好奇心旺盛な目を輝かせながら
ジョセフに尋ねた。

ところでなぜ女神の湯に行くんですか?

ああ、ちょっと会いたい猫がいてな

そうだ、女神の湯は混浴だった!まさかそこにメス猫ちゃんが!!

そう叫ぶと、ポテトは一目散に走り出した。
ジョセフは慌てて追いかける

あ!待て!!

しかし、ポテトはすでに見えなくなっていた
ジョセフが息を切らしながら到着する

ハァ...ハァ...あいつめ!

突然ポテトの叫び声がこだまする

「ぎゃぁああああ!!!」

ポテト!!大丈夫か?!

ジョセフは叫びながら声の方へ駆け込んだ。
そこには、泡を吹いて倒れている
ポテトの姿があった

あわわわ

いったい何があった?!

美しいメス猫が湯煙の中から顔を出し、
静かに答えた

滑って転んだみたいだね

ジョセフはホッとしながらも苦笑いを浮かべた

あなたのおかげで事件が
解決できた。そのお礼と、
お別れに来たんだ

そう、行ってしまうのね

ああ、キャットタウンが俺を必要としているからな

ふふ、またきっと会えるかしら

ああもちろん、また会えるさ

お元気で

あなたと、この村の平和を祈ろう
(くぅ~かっこいいぜ!)

ジョセフはポテトを抱きかかえ
ゆっくりと山を下り始めた

こうして、ジョセフとポテトの活躍により、
謎のシャーマンの正体と猫殺事件は
見事に解決された。

キリノとユイが逮捕されたことで、
清美村の暗い過去も明るみに出でて
世間を騒がせたのだ

そうして村の猫たちは、もう二度と悲劇を
繰り返さないことを誓い合った。

ジョセフとポテトの姿が小さくなっていく中、
村には新たな平和の風が吹き始めていた。

おしまい

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