ジミーとワトリーは物置小屋を片付けていた。
ワトリーが屋敷の事について尋ねた。
ジミーとワトリーは物置小屋を片付けていた。
ワトリーが屋敷の事について尋ねた。
ジミーはあの屋敷に行くのは怖くないのだ?
ああ、もう慣れたよ。特別何か見たこともないしな
ジミーは屋敷について話はじめた
あの屋敷には昔、有名な画家が住んでいたという。その画家の絵は、高値で取引されていた。しかし、画家の娘が病に倒れ、その治療費で財産のほとんどを使い果たしてしまう。
そして、
最悪の事態が訪れた。娘は亡くなり、
画家は絵を描くのをやめ、
絶望の淵に沈んでしまったのだった。
奥さんは耐えかねて、手元に残された財産を持ってその屋敷を後にした。その画家は、結局、
その屋敷内で命を絶ったと伝えられている。
かわいそうな話なのだ
画家の悲しみ、家族の悲劇、
そしてその後に残された謎。ワトリーは、
その話を聞いているうちに、何かに引き寄せられるようにその屋敷に興味を抱いだ
なあワトリー、オレはあの屋敷の管理を任されてるが、入ってはダメな部屋があるんだ、地下に部屋があってな
入ってはダメなの?
ああ、鍵もかかっている。
不動産屋が何かを隠しているのかもしれないんだ。
あの家は売りに出されているが、買い手がつかない。変な噂もあるし、不動産屋が何か企んでいるんじゃないかと思ってね。
あの屋敷の話をすると、確かに妙に強くなるのだ。
よし、あの部屋を調べてみようか
ワトリーは少し不安だったが、
ジミーの提案を受け入れた。
うん...
屋敷に到着した二人は、地下にあるその部屋の前まで来た。ドアはしっかりと閉ざされていた。
鍵はどうするのだ?
ジミーは電動ドライバーで
ドアノブのねじを外しドアノブごと
引っこ抜いた
昔の作りだからな、簡単だよ
入るぞ
その部屋には、何枚もの絵画が置いてあった。
壁にかかっているものもあれば、
床に寄せられているものもある。
やはりこれをあいつが
隠してたんだ。
これがこの屋敷の画家さんが残した絵なのか?
そうかもな
しかし。屋敷の残留物を勝手に横取りするのは窃盗と同じだ。
もしこの絵が画家が残したもだったら、大きな価値があると思われるが。不動産屋の
イーサンはそれを隠し自分のものに
しようとしていたのかは
まだわからない
やはりあの不動産屋のイーサンは怪しい奴だな、放火もあいつの仕業かもしれない。
放火をして何の得があるのだ?
幽霊とかなんとか言って開発の邪魔をしてるんじゃないか?そんな噂を広めているんだよ。
その時、車の音が聞こえ、2匹の視線が
同時に屋敷の入り口に向かった。
イーサンが屋敷にやってきたのだ。
ワトリーは慌ててエイミーが誤って壊した
その窓の修理しているように装った。
ジミーはすぐさま掃除の準備をする。
イーサンは驚いた様子で屋敷の損傷を指摘した。
おや、これはどういうことですか?大切な売り物を壊したんですか?
いや、これは老朽してて自然に壊れたんだよ。ワトリーに頼んで直してもらってるとこさ
そうですか
イーサンは返事をしたが、その目はどこか納得していないように見えた。ジミーとイーサン
は何かを話し始めた。
ワトリーはその間に屋敷の中を
さらに探索することにした。
2階に行ってみるのだ
ワトリーはジミーのやり方で
2階のドアをドライバーで開けた
2階の部屋を調べてみると、そこには何もないように見えた。しかし、引きずった跡が目に留まり、それをたどるとクローゼットへと続いていた。
恐る恐るクローゼットの扉を開けると――
うわぁ!
声を手で押さえながらもワトリーは腰を抜かした
に、人形なのだ...
そしてクローゼットの奥を覗く...
こ、これは...?
その時、話し声が途絶え、
イーサンが帰っていく車の音が聞こえた。
あれ、ワトリー?
ワトリーは慌てて2階から降りてきた
ここにいるのだ
ジミー、イーサンはこの屋敷の地下に絵画があった事を隠していた
幽霊も嘘でこの屋敷に誰も近づかないようにしていたんじゃないかな?
そうだな最初からこの屋敷を売る気なんてなかったんだ
屋敷に隠された秘密、そしてその背後にある
イーサンの行動。ワトリーはこの謎を解き明かし
屋敷を取り巻く闇を晴らすために、
さらなる調査を続けることを決意したのだった。
つづく