翌日、いつものようにミルクテールで
店長と話すワトリー

昨日は怖かったのだ

俺、一睡もできなかったから寝不足だよ

でも本当に出るとは思わなかったのだ

ああ、そのことなんだが、
実はうちのお客さんで、そこの廃墟のそばが通学路になっていて

毎日その道を通らないと学校に行けないんだ。でも、不気味な噂のせいで、怖くて学校へ行けなくなってしまったらしい

ワトリー

それはかわいそうなのだ

あ!

もしかしてその子のために昨日
ボクを誘ったのだ?

ま、まあ確かめるのは必要だろ

ボクまで巻き込んだのだ!

落ち着け、ワトリー
頼む、その子のためにも、
もう一回行ってくれ

いやなのだ、昨日幽霊を見たのだ、本当にいるのだ

何かの見間違いかもしれないしさ、いいだろ?

じゃあエミリオも来るのだ?

い、いや、オレ忙しいし、店長だし...

そうだ、ワトリーの友達を誘えばいいよ

エイミー?

そう、あの子強そうだし

その時、店内にエイミーが入ってきた

こんにちは

ワトリー

エイミーこんにちは

エイミーとワトリーは、以前起こった失踪事件をきっかけに、特別な絆が生まれていた。

ほら、ワトリー

エイミーが好奇心旺盛な目で2匹を見つめた。

なあに?

ワトリー

実は...

最近、幽霊屋敷として噂される屋敷のせいで、
その周辺が通学路になっている
生徒が学校に行けないという話をした

それは大変ね、いいわ私が
調査に一緒に行ってあげる。

ダメなのだ、女の子を危険な目に会わせられないのだ

おい、ワトリー
1匹で行くつもりか?

当然なのだ。メスネコちゃん
には優しくしなさいって言われているのだ

まぁワトリーくんたら♡

おいワトリー何カッコつけているんだ、エイミーが一緒に
行くって言ってるんだからいいだろう

だめなのだ、
エミリオもう一度いくのだ!

オレ無理

エイミーはため息をついた。

もう、ワトリー君は一度言い出したら聞かないんだから

店長さん、ワトリー君と一緒に行ってあげて

えぇやだ絶対やだ

しかし、エイミーはエミリオの首もとを掴み、
圧倒するように言った

店長さん
だいたいこの話は
あなたが持ってきたんでしょ

そ、それは...

そのメスの前でかっこつけて俺が調べてあげるとか言って、ワトリー君を巻き込んだんじゃないの?

い、いやぁ...その...

一緒に行くわよね?

はい...

ワトリー君、店長さんが、一緒に行くって

ワトリーの目が輝いた。

ボクたちで調査するのだ!

店長さん、ワトリー君、頑張って

そして、エミリオとワトリーは再び調査に向かった。2匹の前には未知の事件が待っているが、
彼らの友情と勇気があれば、
どんな困難も乗り越えられるはずだった。

言わなきゃよかった

つづく

2話 エミリオからの調査依頼

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