フェリックス

ここで1つ疑問があります。犯人は選んだ少女に手紙とキーホルダーを送りました。

フェリックス

キーホルダーを持って街の門まで来るようにと

フェリックス

しかし現れたのは別の少女でした

フェリックスの言葉に、管理長は
つばをごくりと飲み込む。それは、
不安と疑念が入り混じる動作だった。

フェリックスは言葉を選びながら、ゆっくりと
確信に満ちた声で語り続ける。

フェリックス

もし私が犯人なら、
門は開けません。

管理長

...

フェリックス

門を開けた猫は知らなかったんです。その少女が、選ばれた少女なのかどうかを。

フェリックス

おそらく、キーホルダーだけが
目印だったと思います

管理長

そ...それが...なんだと言うんだ

フェリックス

手紙を送った犯人とは別に協力者がいたんです。

管理長は自身の無実を訴えるように声を荒げた。

管理長

それが私だとでも言うのかね!
失敬な!

だが、フェリックスの目には、真実を見抜く確信が宿っていた。彼はこの謎を解き明かすために、次なる手を打つ準備ができていたのだ。

つづく

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