フェリックス

人間に興味があるという話は親には言えません。現に中学校では人間の検索は制限がかけられています

フェリックス

それは、人間の世界は危険だからというのを大人は知っているからです。

フェリックス

しかし秘密の話は少女たちの心の中でふくらんでいき、親友と共に夢を語り合う。

フェリックス

たとえば、
このアイスクリーム屋さんで...

管理長はいらだちを隠せずに反論した。

管理長

私が、この店でこっそりと少女たちの会話を聞き出し、人間界に興味を持つ優れた猫を選んでいたとでも言いたいのですか?!

フェリックス

いいえ。あなたにはそのようなことは不可能です。なぜならあなたは常にテラス席にいるからです。店内の会話が耳に届くはずがない。

ワトリー

ちなみにボクが盗聴器を調べたけど、店内にはなかったのだ。

管理長

そうですか。
疑いが晴れたなら
これで失礼します

立ち上がる管理長の動作は、
どこかぎこちなかった
フェリックスはゆっくりと立ち上がり、
管理長の前に出る。

フェリックス

ここで1つ疑問があります。

つづく

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