個室の空気が緊張で張りつめる中、ルビーと
ジョセフの距離はわずか数センチに
過ぎなかった。ジョセフがルビーの顔に
さらに近づいたその瞬間、

カシャカシャとシャッター音が響き渡った。ふいに目を向けると、フェリックスがシャッターを切る様子が目に映った。

ジョセフ

なんだ貴様は!

フェリックスは冷静に一歩踏み出しながら、
ジョセフへ詰め寄る。

フェリックス

時間があまりないので、単刀直入にお聞きします。この宝石類は全て盗んだものですね

ジョセフ

何を言っているんだ、これは輸入したものだ。

フェリックス

輸入?
どのようにして輸入したのですか?

フェリックスの問いかけに、
ジョセフは口ごもる。

ジョセフ

お前に関係ないだろう!
商売の邪魔をする気か!

フェリックス

人間の物もあるようですね。これが盗品だったら、あなたは逮捕されますよ。

ジョセフ

盗品だと、証拠はあるのか?

フェリックス

1か月前に管理局に泥棒が入ったそうです。盗まれた品物は貴金属や高価な品物ばかり

フェリックス

中には人間の物も入っていました。

フェリックス

管理長はあなたに届け出たが、何も音沙汰がない。あなたが盗んだからではないですか?

ジョセフ

はっ、俺が盗んだだと?防犯カメラに写っているのは俺じゃない、見ればわかるさ。

フェリックス

ではその泥棒はどこにいるのですか?

ジョセフ

牢屋に決まってるだろう、俺が捕まえたんだ。

フェリックス

なるほど、
そうゆう事でしたか...

ジョセフ

な、なんだ?
オレは盗んでなどいないぞ

ジョセフ

貴様、オレを侮辱したな!

フェリックス

フッ

ジョセフ

何がおかしいんだ!
事によっては逮捕するぞ!

つづく

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