深い影を落とす廊下を歩きながら、
ノアは保管倉庫へ向かう。
フェリックスもそれに続いていた。
だが、突如としてノアの歩みが止まる。

ノア

あ、コッチじゃなかった

くるりと反対を向いた。

ノア

すみません、間違えました。

フェリックス

保管倉庫を間違えたんですか?

ノア

はい。実は1ヶ月ほど前に泥棒が入って、場所を移したんです。

ノアが答えながら、
今度は別の方向へと足を進めた。

フェリックス

泥棒ですか...

ノアは立ち止まり、
ふと何かを思い出したかのように言った。

ノア

あ!そもそも保管倉庫は一般の方に案内できません。

フェリックスは小さく笑った。

フェリックス

そうですか

ノア

はい。防犯のために保管倉庫を
移動したんですから!

フェリックス

確かにそうですね。

フェリックス

ところで、
泥棒は何を盗んだのですか?

ノア

えーと確か、...あ!
またあなたにつられて話すところでした。それは言えません。

フェリックス

わかりました(笑)

その時、ロビーの方から歓声が上がる。
何事かと急いでロビーに向かう
フェリックスとノア。

つづく

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