フェリックスは再び管理局を訪れた。
扉を押し開けると、受付のノアが目に入る

フェリックス

こんにちは、管理長はいますか?

ノア

只今外出中です。何かご用件があるなら伝えておきますが。

フェリックス

そうですか、本人に直接お伺いしたかったのですが...

ノア

もうすぐ帰ってくると
思いますよ。

フェリックスは辺りを見回し

フェリックス

ここは施設の
見学も出来るんですか?

ノア

ええ。初めての方には案内する事もありますよ。

フェリックス

ぜひ見学したいのですが。

ノア

かまいませんよ。ご案内します。

ノアは立ち上がり、フェリックスに案内を
始める。フェリックスは礼を言いながら、
ノアに続いて歩き始めた。

ノアは丁寧に申請方法の説明をしてくれた。
一通り説明を聞いた後、

ノア

申請が通った猫は、荷物検査をし、あちらのゲートからそれぞれの国へ行きます

フェリックスは、
そのゲートをじっと見つめながら問いかけた。

フェリックス

人間の世界も同じゲートですか?

ノア

いえ、人間のゲートは
別にあります。

ノアは、反対側のゲートを指で指し示した。
フェリックスの目は、その指先からゲートへと
移り、続けて質問した。

フェリックス

ゲートはいつも開いているんですか?

ノア

まさか、管理長は時間厳守ですので、きちんと時間通りに開閉します。朝7時から夜20時です

フェリックス

街の外へ出て、帰って来る時も荷物検査を?

ノア

もちろんです

その声には、ルールを守ることの
絶対性が込められていた。

フェリックス

人間界から戻ってきた場合も荷物検索を?

ノア

はい。人間のものを持ち込むのは制限がありますので。

フェリックス

例えば何が制限されていますか?

ノア

一番多いのは食料ですね。スティクタイプのゼリー状の食料が隠して持ち込まれますが、食料は禁止です。

ノア

あとは貴金属も制限があります。

フェリックス

なるほど、
では没収した物はどちらに?

ノア

一時的に
倉庫に保管してあります。

フェリックス

その保管倉庫を見せてください。

ノア

はい。
こちらです

そして、二人は保管倉庫へと向かった

つづく

しおまるイカ

こんにちは、作者のしおまるイカです。ウイリアムとは管理長の事です
ノアくんは管理長の部下になります

ノア

管理長はなぜ名前で呼ばないの?

しおまるイカ

役職で呼んだ方が分かりやすいかなと思って...ほら、アイスクリーム屋の店長とか。

ノア

直すのが面倒だったのでは?

しおまるイカ

...
では、続きをお楽しみください

ノア

ごまかした

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