冷え切った空気が事務所の窓を曇らせ、外の世界がぼんやりとした輪郭で覆われている。フェリックスとワトリーは、厚みのあるファイルに囲まれながら、次の調査について話をしていた
冷え切った空気が事務所の窓を曇らせ、外の世界がぼんやりとした輪郭で覆われている。フェリックスとワトリーは、厚みのあるファイルに囲まれながら、次の調査について話をしていた
エドワードのことを教えたのは
マリアンヌ、人間の世界に行く
キーホルダーを渡したのはリリーちゃん。では、その手紙と
キーホルダーは一体誰から送られてきたのだ
その手紙の送り主は、
リリーちゃんのような優等生を狙った。
しかもリリーちゃんには夢があり、あたかもその夢を叶えることができるような内容だった。
リリーちゃんが夢を語った相手はミミちゃんなのだ
そして、その夢を語った場所は…
アイスクリーム屋さんなのだ!
あの場所は中高生に人気です。
友達同士で将来の夢を語ったり
悩みを相談するには最適な場所です。
きっと、あの店長が手紙と
キーホルダーを送ったのだ!
怪しいのだ!
店長に何の動機があるのか、
見当がつきませんが...?
しかし、一番近くで聞いている
可能性はあります
フェリックスは時計をチラリと見た。
ワトリーはアイスクリーム屋さんに行って調査をしてください。
フェリックスはどうするのだ?
私は管理局に行って、街のゲートについて調査してきます
二人は、これからの行動が重大な発見に
繋がることを知りつつ、事務所を出た。
外の冷たい空気が二人の息を白く染める中
それぞれの調査へと足を進めた。
つづく