暮れゆく街の灯りが、探偵事務所の窓に静かに
照らし込んでいた。フェリックスとワトリーは、
その中でミミちゃんのパソコンの前に
腰を下ろし、画面に向き合っていた。
フェリックスの指は、
キーボードの上でためらいながらも、
パスワードを思案していた
暮れゆく街の灯りが、探偵事務所の窓に静かに
照らし込んでいた。フェリックスとワトリーは、
その中でミミちゃんのパソコンの前に
腰を下ろし、画面に向き合っていた。
フェリックスの指は、
キーボードの上でためらいながらも、
パスワードを思案していた
パスワードが分かれば、
ミミちゃんの検索履歴とメールが確認できるのだ。
ああ。両親からは了解を得ている。あとは開けるだけだが
ミミちゃんの好きな数字や言葉とか?
フェリックスは一瞬、
ワトリーを見つめてから言った。
ワトリーも中学生の姫猫ちゃんになって考えてみてくれ。
姫猫ちゃんたちの考えてることなんてわからないのだ。
いや、ミミちゃんの好きな
アイドルはたしか...
オリバー君?それとも人間の
アイドル、エドワード?
今はエドワードに夢中だったな
確か誕生日は...
そんな単純なものじゃないのだ
...開きましたね
パソコンの画面が一瞬で変わり、数秒間だけ
人間のアイドルと思しきエドワードの姿が映し出された。それはすぐに消え、ミミちゃんの
デジタルな世界が二人の探偵の前に広がった。
フェリックスとワトリーは息を呑み、
次なる手がかりがそこにあることを
感じ取りながら、
画面に映る情報に目を凝らした
つづく