りりーちゃんは、窓辺でひときわ明るい月明かりの下、机に置かれた一通の手紙を手に取った。
紙を広げるその小さな手は、
わずかに震えていた。

「君は選ばれし者、
秘められた才を持つ猫なのだ。
闇に紛れ、静かにその時を待て。
やがて私とともに...」

そこには謎めいた言葉が綴られていた。
その文字を目で追いながら、りりーちゃんの表情は徐々に曇り、やがて小さなため息をついた

ふっと、部屋のドアにノックの音が響く。
ゆっくりとドアが開き、
りりーちゃんのパパが顔をのぞかせた

また、ミミちゃんのことを考えているんだね?

りりーちゃんは、返事をする代わりに、
悲しそうな目でただパパを見つめた

パパは優しく話し続ける

お前は特別な猫だよ。卒業したらママのようにこの街を出て、もっと大きな国へ行くんだ。そこでもきっと、新しい友達ができるさ

りりー

ありがとうパパ

パパの言葉は暖かく、愛情に満ちていたが、
りりーちゃんの心には、まだ不安の影が
ちらついている。それでも、パパの言葉は、
ゆっくりと彼女の心に染み入っていくのだった

つづく

りりーちゃんのパパ
りりーちゃんのパパは、製薬会社社長
教育熱心。パパとりりーちゃんのママも
特進クラス出身で、家庭でも教育の大切さを伝えている。

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