フェリックスは眉間にしわを寄せながら、
ミミちゃんのことを考えていた。
彼女の消えた後を辿るべく、
ワトリーと情報を丁寧に整理し始める

フェリックス

ミミちゃんが新しいアイスを
注文しなかったのは何故だろう

ワトリー

単純に違う味が
食べたかったのだ

フェリックス

果たしてそれだけなのか?

フェリックス

それに、彼女が持っていたその
高価なキーホルダー…
それにも何か意味があるのかもしれない。

ワトリー

そうなのだ。それにミミちゃんの携帯はつながらないし、
パソコンにはロックが掛かっているのだ。彼女のインターネットの履歴やメールなどを調べることができないのだ。

フェリックスの顔が一層険しくなった

フェリックス

ミミちゃんが明るくて何事にも
頑張る子だってことはみんな
知っている。アイドルに夢中になったり、ピアノを弾いたりする
普通のかわいい猫さ。
いったいミミちゃんに何があったのか。。。

フェリックス

店主の話からすると、あの日
ミミちゃんが注文した
アイスクリームは彼女にとって
特別な意味を持っていたのかもしれない。

ワトリー

りりーちゃんにもう一度聞いてみるのだ

フェリックス

そうしよう。ミミちゃんが
好きなアイドル、趣味や行動範囲も調べてみる必要があるね。

ワトリー

親友のりりーちゃんだったら
きっと知ってるのだ

チャームキャットタウンに吹く冷たい風が、
探しものの答えがまだ遠いことを
教えているようだった。
フェリックスとワトリーは、
再び真相究明のための情報を
詳細に調べ直すことに決めた。

7話ミミちゃんと新作アイスクリームの謎

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