レイ

良い天気ですね〜

セナ

そうですね。風も心地良いですし、本当に絶好のピクニック日和ですっ

ユヅキ

おまけに、こんなに美味しいお菓子もあって……

レイ

このクッキー、本当に美味しいですよ〜!ありがとうございます〜、セナさん〜

セナ

えへへ、喜んでもらえたようで良かったです!!

カズマ

……平和ですね

ソウスケ

……そうだな

カズマ

ユヅキさんの様子が少し気がかりでしたが、ああやって話してるところを見ると杞憂だったかも……なんて思っちゃいますね

ソウスケ

俺には、他にも気になっていることがあるけどな

カズマ

え?

カズマ

もしかして……何か、脱出の手がかりでも!?

ソウスケ

違う

カズマ

あ、違うんですね

ソウスケ

お前のことだ、カズマ

カズマ

…………

ソウスケ

おい。無言で距離をとるな

カズマ

あ、いや、すみません、つい反射的に……

カズマ

えぇっと……えー、何の話でしたっけ

ソウスケ

前回の自由時間、最終日の夜のことだ

カズマ

…………あっ

カズマ

そ、その節は子どもみたいに八つ当たりをしてしまって……すみません

ソウスケ

俺は大丈夫だ、後でセナに謝ってやれ

ソウスケ

それで、その八つ当たりの原因はなんだ?レイに何を言われた?

カズマ

…………内緒、です

ソウスケ

……「この場にいる人間全員を殺せば、自分だけは解放される」?

カズマ

…………

カズマ

……そ、れは……揺さぶりですか?凄くぶっとんでますね

カズマ

ぶっとんでいる上に、物騒で不穏です

ソウスケ

そうだな。だが、それくらいぶっとんだものでないと、あんなに取り乱したりしないと思ってな

カズマ

……さっきも言いましたが、レイさんと話した内容は内緒です

カズマ

それじゃあ、俺はクッキーのおかわりに行ってきます!!

ソウスケ

逃げられたか

レイ

?カズマさん〜、突然走って行っちゃいましたが〜どうしたんですか〜?

ソウスケ

……何か用か、レイ

レイ

えぇ〜、そんな怖い顔で睨まないでくださいよ〜

レイ

休憩もそろそろ終わりにして〜、目的地に行こうかと思いまして〜

ソウスケ

そうか、分かった。だが、ガキがクッキーのおかわりに行ったから、もう少し待ってからにしよう

レイ

ああ〜、だからあんなに慌ててたんですね〜!

レイ

それじゃあ、もう少し待ちましょうか〜

ソウスケ

……おい。隣に座るのは良いが、近すぎないか

レイ

え〜?さっき〜、カズマさんに距離をとられていたので〜、寂しいかな〜って思いまして〜

ソウスケ

だからって詰めて座るな、暑苦しい

レイ

あらら〜、残念です〜

ソウスケ

……もしかして、ずっとこっちを見ていたのか?

ソウスケ

内緒、か……レイがカズマを口止めしているんだろうな

レイ

ソウスケ〜?起きてますか〜?

レイ

朝早かったから〜、お眠なんですかね〜?

ソウスケ

起きてるし、眠いわけじゃない

レイ

……そうでしたね〜、死んでいるから眠気はこないんでした〜

ソウスケ

随分と毒のある煽り方をするんだな

レイ

えへへ〜、少し意地悪をしたくなっちゃって〜

ソウスケ

意地悪……にしては、度が過ぎているようにも思えるな

ソウスケ

…………警告?これ以上詮索するな、ってことか?……いや、それはいくらなんでも考えすぎか?

ユヅキ

おーい、二人ともー!カズマのおかわりタイムが終わったから、そろそろ出発するぞー

カズマ

お、おかわりタイムって……いや、間違ってはないですけど…………!

セナ

ふふ、カズマさん。口の端についてますよ

カズマ

えっ!?!?

レイ

ふふ〜、それじゃあ自分達も行きましょうか〜

ソウスケ

ああ、そうだな……

ソウスケ

……やっぱり、レイは今後も警戒した方が良いな

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