さてさてどうしてこうなっているのか。
それは順を追って思い出していこうではありませんか。
そうです、それは、2019年12月30日のことです。
事件は一本の連絡から始まりました。
さてさてどうしてこうなっているのか。
それは順を追って思い出していこうではありませんか。
そうです、それは、2019年12月30日のことです。
事件は一本の連絡から始まりました。
ねね、今日女子会じゃん?そのあと、初回いこ?
この一言で私の人生が変わってしまったといっても過言ではありません。
いいね!星野外販知り合いいるからイチゴで入れるよ
(訳:キャッチに知り合いがいるから半額で飲んじまおうぜ)
実際はキャッチはグレーらしいんですが、正直キャッチを使わないで入るとモノホンの飛込みになるので、ビビリの星野には難しいことでしたし、実はこの時キャッチがグレーゾーンという事は知りませんでした。
そして、星野は運命の12月30日、女子会をするべく歌舞伎町へと足を踏み入れたのでした。
星野の通常スタイルは、すっぴんボサボサ、いわゆるちょっと昔風にいうと干物女です。この時もすっぴんボサボサで女子会に出席していました。
女子としてあるまじき事なのですが、女子会だからってこともあり、部屋着(わんちゃんのパーカー)にボサボサの金髪にすっぴんにお財布には2万円を携えて女子会へ行きました。
女子会も終盤に差し掛かったところ、初回へ誘ってきた友人・かすみ(源氏名)ちゃんが言いました。
…え?ねぇ、本当にその格好で行くの?
そうです、星野はこの時部屋着金髪すっぴんという田舎のいけてないヤンキーのような格好をしていました。
ちなみに下はロングスカート。
これではイケメンホストを誘惑、というか、人としてヤベェ格好です。
え?だって、突然行くっていうから…
みぃ(源氏名)がその格好でいいならいいけど…
大丈夫!マスクしてる!
コロナ前のこの時期、マスクをしてる人間はそんなにいなかったし、格好が格好で本当にヤンキーみたいです。
歌舞伎町に紛れ込んだ田舎のヤンキーとは私のことでした。
愛し野カレピのピも
茨城にいそう
とのちに語りました。
そんな残念な見た目の星野を心配したかすみちゃんでしたが、まぁ30日は締め日も終わっていたり、締め日真っ只中だったりそもそもやってなかったりと外販もなかなかうまく紹介できないからどうせクソ店しか行かないでしょと自分を納得させていました。
女子会でだべりながら外販からの連絡を待っていると、10分後に行ける店があるからホス看前集合と連絡が入りました。
女子会の会計を終え、いざホストクラブへ。
外販に連れて行かれたお店は、そこそこ有名なグループのお店でした。
…有名店初めて!
みぃはマイナー店が多いもんね
そうなの、有名店は会計が跳ね上がる気がして…
そんな会話をしながら、身分証を見せて入店しました。
今まで通っていたお店とは違い、シンプルで綺麗な店内、爆音のBGM、大量のイケメン達のいらっしゃいませコール。
やっぱ有名店は違うなと思ったところで、ふと、これはすっぴんで来ちゃいけなかったなぁと思いました。
ここで少しホストの初回について紹介しておきます。
ホストの初回とは、まずだいたい安いと3000円90分飲み放題です。
もちろん飲み放題以上のこともできますが、初回の90分は基本的にはみんな大人しく普通に飲みます。
というのも、キャバクラとは違い、基本的に10分くらいでイケメン達が入れ替わり立ち変わりお話ししてくれます。
それはもうイケメンの回転寿司です。
お腹いっぱいです。
この90分で私たちは自分の推しを見極めなければなりません。
ちなみに、基本的にホストクラブは永久指名なので本当にここで間違えたらもうそれは死を意味します。
イケメンでもない野郎に高い金は払えんのです。
トークが面白くない野郎に金は払えんのです。
ここは厳しく真剣に姫様達は見極めます。
ただし!適当に人が来るだけではなく90分の間に1~3人、写真のみで来て欲しい人を選べたりします。
それがみんな大好き写真指名です!
写真指名した人はだいたい送り(最後のアピールチャンスの場)になることが多いので、そのまま指名に繋がることが多いです。
ちなみに、愛しの彼ピのピはこの流れでピッピに進化しました。
まぁ、そんなこんなで写真指名で来てくれたピッピがとっても気に入ってしまった星野は、お店を出た後も名残惜しくてたまらない3時間を過ごします。
まぁ、かすみちゃんに誘われてしっかり2見目もいきましたが…。
はて、どうして3時間なのか。
それは、私たちが店を出たのが10時過ぎだったからです。
そう、星野はホストさん伝家の宝刀・アフターを狙っていたのです!
そのため、お店が終わるまで何が何でも歌舞伎町で時間を潰すのです。
巻き込まれた友人・かすみちゃんはドンマイです。
えへへ、そこから星野はもう、担当の罠にはまっていたのです。
でもまあ、星野まじでこの時期死のうと思ってたのでいろんな意味で担当は星野の恩人だったりします。
それは一旦置いておいて。
実はこの日、星野のアフターはお店が閉まる30分前には決まっていたのですが、かすみちゃんのアフターはまだ決まっていませんでした。アフターの特にないかすみちゃんは星野をタクシーに押し込み、帰ろうとします。押しに弱い星野はタクシーに乗っていましたが(こんなとこでクズを発揮する私)、タクシーで帰路についていた星野を担当は呼び戻してくれました。そして、呼び戻したお金をかすみちゃんに払い(往復させちゃってごめんね料)、星野だけを連れてアフターに連れて行ってくれました。
初めて行くバーに、初めてのアフター。
もう、星野はシャバに降りてきたプリンセスのごとく
こんなの初めて!
これは何?
すごい!
と目をキラキラ輝かせていました。
新宿の闇の中でそこはミュージカル映画のようでした。
それに気をよくしたのかよくわかりませんが、朝まで担当のつけで飲み明かした星野は、気持ちよく帰ろうとしました。
そんな時、事件は起こります。
え?みぃちゃんち泊まっていいんじゃないの?
【速報】担当がしごできすぎる件について