人力車のお兄さんに聞いた話

銀閣寺で御朱印をいただいた後、人力車に乗り、お兄さんからお話を聞いた。

※ この頃はけっこう贅沢な一般的っぽい旅をしていた。

佳純

御朱印って、
ご存知ですか?

走りながらの雑談で、人力車に乗りながらそれを聞いてみた。

知ってますよ。

あっさり言われた。

佳純

さすが京都の
人力車の運転手さんですね。

当時の私の認識である(;^_^A

人力車
関係ないですよ。

そう言われた。
今思うと、当たり前な気がする。

佳純

いま、御朱印ラリー
をしているんです。

そんなのやってるんですか?

簡単に御朱印ラリーの説明をして、

佳純

今まで御朱印って
いただいたことがなくて……

と言った。

まあ、若い人は
そうっすよね。

この頃はまだうら若い乙女っぽかった。

佳純

京都の方とか
ご年配の方が集める物かと思ったんですけど。

初心者だったので、初心者な質問をした。

最近は
若い方も集めてますよ。

そういうイベントも
若い人がいただくようになるきっかけになると思いますよ。

佳純

だから御朱印ラリーが
企画されたんだろうな

きっと、御朱印ラリーは
そういう想いで始められ

スタンプラリー
ではありません。

を、とても強調されたことなどから、

佳純

御朱印のマナーを
教えるという意味合いもあるんだろうな……。

と思った。

でも、私は少し気になることがあった。

佳純

御朱印って
何ですか?

当時の私はそれを知らなかった。

何かって聞かれると、
難しいかもしれませんね。

走りながらお兄さんはそう言った。

佳純

そうなんですか?

神社とお寺で
違うらしいし

ひとことで『こうです』
って説明できませんね。

佳純

そうですか……

謎は深まった。

佳純

銀閣寺でハンコの御朱印をいただいたんですけど、それって珍しいことなんですか?

銀閣寺でのことが気になって聞いてみた。

ハンコ?

説明が難しかった。

佳純

赤い印も文字も
日付も全部ハンコです。

なんとか伝えると、

そういう御朱印もあるけど
京都ではめったにありませんよ。

お兄さんは首を傾げていた。

佳純

そうなんですか?

銀閣寺の御朱印は
けっこういい感じの御朱印だったはずですけど……

どうも『銀閣寺』に引っかかっていたらしい。

佳純

でも、すごく綺麗なハンコです。

りすちゃん

綺麗でした。

りすちゃんも同意してくれた。

いえいえ
もっとすごい御朱印です。

佳純

もっとすごい?

手書きのすごい御朱印です。

佳純

手書きの
すごい御朱印?

まだ銀閣寺の御朱印しかいただいていなかったのでピンとこなかった。

またいただけば
いいと思いますよ。

佳純

またもらって
いいのか?

御朱印は行く度にいただいてもかまわない。
しかしそれにはお金がかかる。

それと、

佳純

足腰が弱ってしまったお年寄りの代わりにいただくのは仕方がないそうですが、特別な理由がない限りは1度のお参りでいただける御朱印は1冊だそうです。

佳純

ひとつの寺社で複数の御朱印がある場合があるので基本は1人1冊です。

これははじめの頃に聞いた(さっき思い出した)。
当時もけっこう困ったマナーの方がいたのかもしれない。

その後、お兄さんが驚いた御朱印のお話などを伺ってたりして、京都の名所を案内してもらった。

また乗ってください。

いろいろ知っている
笑顔の素敵なお兄さんだった。

りすちゃん

乗り心地、
よかったね。

佳純

ふわんふわん
って感じだったね。

りすちゃん

そうそう。
ふわんふわんだった。

人力車は思っていた以上に乗り心地が良かった。

佳純

また乗りたいね。

りすちゃん

うん。

思っていた以上に京都の穴場っぽいところに連れて言ってもらえたし、お話はいろいろ聞けて面白かった。

佳純

このお兄さんのお話は
御朱印をいただく時に
参考になりました。

今、思い出すと、けっこう大事なことを教えてくれていた気がする。

人力車のお兄さんに聞いた話

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