『小ネタシリーズ』

☆秘密の通路


ナンチャイは小学校に入学したての頃

他の子達と違う幼稚園から来た為、

知り合いが居なかった。




















入学初日。







ナンチャイは

休み時間に教室の前の廊下で

ぼーっとしていた。



自分の教室は1年1組。

廊下の風景を眺めていると、

ある男の子が1年2組に入って行った。



その瞬間!!

ナンチャイ

!?

1年1組の教室から

その男の子が出てきたのだ!



目を丸くしたナンチャイは

1年1組の教室に慌てて入る。

そして1年1組と

1年2組を繋げている

通路・扉・穴を探した。



ナンチャイも馬鹿ではないつもりだ。

初日と言えど

そんな所に行き来するものは

ないと認識していた。

それに目も物凄く良い。

一族全員見回してみても

メガネを掛けているものなど

いないほどだ。

決して見間違いではないと断言出来る。







そしてその物凄く良い目で探しても、

やはりそんなものは存在していなかった。

【この話の真相が解らない人は

ナンチャイと同じ思いを体験してます。

暫く疑問を楽しんでください。

答えはコメント欄に記載します】

☆カツ丼専門店

ナンチャイ

じゃカツ丼2つで

はい、
かしこまりました。
牛丼2つですね。

☆ある情報

――ナンチャイがガキンチョの頃。



父の知り合いから、

『父に関するある情報を教えて欲しい』

と電話があり、

いつも良くしてもらってる

おっちゃんだったので、

ナンチャイは手を尽くして調べた。



だがそのとある情報は判明しなかった。



諦めそうになったナンチャイは

名案を思いついた。

ナンチャイ

そうだ。
父の職場に電話して
聞けばいいのだ。

と。



ナンチャイは早速受話器を取り上げ、

電話機に登録された短縮3を押した。



この時分に登場した、

短縮ダイヤルという

素晴らしい機能に酔いしれながら

コール音を聞く。

事務員さん

○□株式会社です

ナンチャイはガキだったが

少々の礼儀をわきまえていた。

ナンチャイ

すいません、
そちらで働いている
○○の息子ですが……

ガキンチョの割にはいい滑り出し、

そして手短に本題に移った。

ナンチャイ

そちらの電話番号って
何番ですか?

事務員さん

はへ?
今掛けてきたんじゃ……

電話掛けてくるなり、

その番号を聞くという奇行だ。



御丁寧に父の名を語った後でだ。

電話を受け取った女性に

理解してもらうには

大層時間が掛かったのを覚えている。

☆白昼のトリック

とある休日の昼下がり――自宅付近。

ナンチャイ

なんかモゾモゾするな?
なんやろ?

なんやの?
どこがやの?

ナンチャイ

なんかズボンの中が
モゾモゾするんです。

はぁ?
それ選択して
洗ったばっかりの
ジーパンやで。

ナンチャイ

ちょっと気持ち悪いから
確認するわ。

こんなご近所で
ズボンの中に
手ぇ突っ込みなや!

ナンチャイはワイフの言葉を無視して

ズボンに手を突っ込んで

モゾモゾの正体を探った。

ナンチャイ

あった!!
これや!

は!?

ナンチャイ

ええぇっ-!!

ズボンから

出てきたのは

ナンチャイの

下着(パンツ)だった。







もう三時すぎで

朝からこのジーパンを

はいているのに

気付いてなかったのだ。




洗濯の時に

混じったのか?

(袋入れるからない説)



脱ぐ時に

一緒に脱いだのか?

(そんな事ほぼしない説)



なんにせよ

干して乾くまでに

ずっとジーパンに

入りっぱなし

だったのだろう。



ゆっくり考えると

そう推測可能だが

この時の

ナンチャイの感情を

教えてあげます。

ナンチャイ

パンツ
脱げちゃった
(;´Д`A ```

第二十話『小ネタシリーズ』

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