【番外】モンスター図鑑1
不定型/亜人
【番外】モンスター図鑑1
不定型/亜人
不定形系
■ スライム(満腹のすがた/空腹のすがた)
ファンタジー界不定形の代表選手とも言えるスライム。某RPGの影響で最弱のレッテルと最速のレッテルをもつ彼らだが、有機物をその体液で融解し消化するという食性を持ち、物理攻撃で打破するのは非常に困難。
本作では、イサムは戦わずに懐かせる形で敵対を回避している。
決して、偶然ではない。本当だ。本当なんだよ。
満腹時にはその体液内に不純物がある上体のため、緑色であるが、空腹時には青くなる。
■ ミスト
幽体のような精神体のような、意思を持った霧。ミストだけで意思を持つことはなく、第三者がその近くで強い思念を送ることで同調し、ミスト自身もその石を持つようになる。霧であるため、炎や熱に弱いが、小さな火程度であれば自らの水分で消してしまう。
ミストが出没する辺りでの松明は、大きめの物を用意することをおすすめする。
■ ハンガーミスト
空腹を誘発するガス。ミストと付いているが霧とは関係ない。見た目が霧っぽいから付けられた名前である。本作の世界ではモンスター扱いだが、いわゆる化学兵器の類。クルニッシュ・パンケーキを焦がすと発生することがある。後に拒食症の治療に使われるようにもなるとかなんないとか。
化学式は
C4H8O2XoX
■ ジェリークラスタ
いわゆるスライムのような見た目のゼリーで、徒党を組んでいる。本作の世界ではスライムではなくジェリーが最弱モンスターであるが、ジェリークラスタとなると次から次へと湧く面倒なモンスターと変わる。つまるところ、マ○ハンド。
そのため、討伐のためにはジェリークラスタのジェネレータを破壊する必要がある。
以下がそのジェネレーターである。
ジェネレーター
透明な見た目であるため、岩場などでジェリークラスタに出くわすとジェネレーターがなかなか見つからずに非常に面倒。経験値が惜しくなければ逃げるが勝ちだ。
つまり、本作ではギーズの行動は正しく、頭に血の上ったソルフェージュの行動は褒められたものではない。
よくいるよね、Gが見つかったら家ごと破壊しちゃう人って。
亜人系
■ コボルト
RPG界ではスライムに次ぐやられ役。犬の見た目をした直立二足歩行の亜人。手先が器用で働き者、集団での行動を本能的に好む。
また、その愛らしさからワードッグなどとは一線を画する。一般人が飼いならすことは不可能だが、召喚の詠唱文言が解明されているため、召喚することができ、愛玩のために喚び出す召喚士も多い。
シーラは小間使いで喚んでいる。名縛心法で有名契約しており、縛名は『ライル・フォン・アルザレア』。
■ ドワーフ/レプラコーン/ノーム/ピクシー(アルザノーム)
アルザレア特有の進化を成し遂げたノーム。その体格は個体差が激しく、大きさにより呼び名が変わる。大きいものから、ドワーフ、レプラコーン、ノーム、ピクシーと呼ばれる。人間と近い生活様式を取り、人間世界に溶け込んでいる。
一般的に蜂蜜が好きで、蜂蜜をめぐりワイルドベアと敵対することが多い。
■ ワーキャット
猫の見た目をした亜人で身のこなしが軽く、野生では樹上生活を好むが、人間と関係を持ったワーキャットは人間として生活するようになる。
爪による斬撃、噛みつきによる刺突、キックによる打撃と物理攻撃の属性はまんべんなく兼ね備えているが、悲しいかな攻撃力はそれほど高くない。
いささか考えなしな部分もあるが、持ち前の身体能力で何とかしていくのが彼らでもある。
本作では、シーラが好んで召喚しているが、それはシーラが詠唱文言を知っているから、というだけに過ぎない。名縛法で有名契約しており、縛名は『シャルミラ』。
■ オーク
豚の見た目をした亜人だが、人の要素は著しく薄い。衣類をまとったり、道具を使ったりしそうに見えるが、これは襲った人間を真似ているだけに過ぎない。
社会性も持ち得てそうに見えるが、ほぼ無く、行動原理は食欲に支配されている。
本作の世界では討伐後は食用になる。ビタミンB1が豊富だが、この世界では知られていない。
■ ワイズ・フォックス
狐の見た目をした亜人。外界から来たような風貌をしており、魔法の知識に長けている。また、人を騙すことを好みそれを行動原理としているため、関わる場合には注意を要する。
物理戦闘能力はあまり高くないものの、その膨大な魔力から繰り出される魔法攻撃は侮れない。また、ワイズ・フォックス固有の魔術も存在するとかしないとか。
本作ではシーラが名縛法で有名契約をしている。縛名は『イナリ』。参謀として召喚したものの、ワイズ・フォックスは知識不足のシーラを乗っ取ろうと行動するが、唐突に行方不明となった。
■ くすぐり魔神
千の手を持つ亜人。それ以外は人間と大差のない見た目をしている。視界に入るものをくすぐる事が彼の行動原理であり、その手全てを使って余すことなくくすぐり倒す。その一方で、決してえちちな事はしないジェントルマン。
すべての手がその背中から生えているため、背中が痒い時にはむしろ手が届かず苦悩するしか無い悲しい運命を持つ。
本作ではギーズにより薬袋召喚されているが、名縛心法で有名契約をしている。縛名は『ちょこちょこ』。
■ 超級ハンズ
巨大な手の見た目をした亜人。5人家族だが一番年下の赤子が一番マッチョ。誰が動くかは家族会議で決めているが、結局手のひらに踊らされる。彼らの住まいが必要ないのが利点。
本作ではギーズにより薬袋召喚されており、無名契約である。
本編をお楽しみに。