* * *

レヴス
ムーンドルバ邸

* * *
























悪夢の一夜が明けたレヴス。




すー

ハッジィ

ぐー

スヤスヤ 







ギーズ・アインスタークにより集められた


アンゲドルバの子どもたちは、


ムーンドルバさんの領地内で


スヤスヤと寝息を立てています。












戦い、疲弊した兵士たちも


皆、それぞれ休息を取ります。















シーラ

あら。

ポメラ

……。




サティンを別室に寝かせたシーラさん達。



ムーンドルバさんに充てがわれた部屋に戻ると、



そこには朝霧の窓の外を眺めるポメラさん。


シーラ

ボーッとして、どうかしたの、ポメラ。

ポメラ

お、シーラか。

ポメラ

……いや、ちょっとな……考え事を……。

ポメラ

ていうか、シーラ一人なのか?

ライル

私もいますよ!

ポメラ

ああ、ワリィ。
そういう意味じゃねえんだ、ライル。

ライル

ん?

シーラ

ソルフェージュ様なら、ムーンドルバ様の所に向かったわ。

ポメラ

ソルフェが!?

シーラ

ええ。それが、どうかした?

ポメラ

……んー、いや、別に……。

ポメラ

ソルフェのやつ、夜月侯の事が苦手だったんじゃないのか……?



























朝霧の中で
































* * *
ムーンドルバ邸
寝室
* * *






ムーンドルバ

すー……すー……




















ムーンドルバ

パチッ

ムーンドルバ

ソルフェージュか?

ソルフェ

ふぅむ。我もまだまだだな。
こうも簡単にバレてしまうとは。

ムーンドルバ

キサマのことだ、来ると思っていたぞ。

ソルフェ

出来ることなら……避けたかった……。

ソルフェ

お前に会ってしまうと……我の歯止めが効かなくなってしまうのでな……。

ムーンドルバ

やれやれ。
マグナリアの血筋というのは、中々に面倒だな。

ソルフェ

スッ……。



ソルフェージュ様は、


ムーンドルバさんの顔を


じっと覗き込みます。




そして……。

ソルフェ

すまんな、ルナ坊や。



と言うと、


顔を赤らめたソルフェージュ様は


ムーンドルバさんにそっと優しく唇を重ねます。


ムーンドルバ

……。

ムーンドルバ

仕方のないヤツだ……。

ソルフェ

久しぶりに……もらうぞ……。




今度は濃密な口づけを交わすと、


ソルフェージュ様はムーンドルバ様の


ベッドの中へと潜り込みました。



ムーンドルバ

くっ……。



































































ソルフェ

んん……。

ムーンドルバ

あ……相変わらずだな……。

ムーンドルバ

……どうやら今日はもう……寝ていることしかできなさそうだ。

ソルフェ

……反省している。

ムーンドルバ

……十五年前のワシは……まだ若かったが……さすがに歳を重ねてしまったな。

ムーンドルバ

しかし……相変わらずキサマは美しいな……。本当に羨ましい。

ソルフェ

仮初めの若さだ。心はとうに枯れておる。

ムーンドルバ

ふっ……。

ムーンドルバ

これほどワシを求めた後では、説得力は皆無だな。

ソルフェ

……ごめん。

ムーンドルバ

……本当に狡いな、ソルフェージュは。


















ソルフェ

ルナ坊や……。いや、夜月侯よ。
聞きたいことがある。

ムーンドルバ

『信心の鏡』のことか?

ソルフェ

……。

ソルフェ

すっかりお見通しだな。

ソルフェ

そうだ。

ソルフェ

3年前のアインスタークを討伐後、『信心の鏡』は本来の持ち主であるアンゲドルバの長、すなわちお前の手元に戻った。

ソルフェ

いや、我が戻した。

ムーンドルバ

うむ。

ソルフェ

ところがどうだ。流れてくる噂は『信心の鏡』は失われた、と言う話ばかりだ。

ソルフェ

一体何があった、夜月侯よ。

ムーンドルバ

そんな事を知ってどうする。流れ者のキサマには関係のないことであろう。

ソルフェ

今回、我がノルセストを訪れたのは『信心の鏡』の行方を求めてのこと。

ソルフェ

我にはそれを知る義務がある。

ムーンドルバ

……。

ムーンドルバ

そもそも『信心の鏡』をどうするつもりだったのだ、ソルフェージュ。

ムーンドルバ

ついにキサマも世界を支配する気になったか?

ソルフェ

何を馬鹿な!
我は世界などいらぬ。
我が欲しいのは、お前だけ!

ソルフェ

だから……

ソルフェ

お前が困ってそうだと思って……

ソルフェ

……勝手に動いただけだ!

ムーンドルバ

ソルフェージュ……。

ソルフェ

夜月侯よ、もう『信心の鏡』はなくても良いのか?

ムーンドルバ

ああ、もはやそんなものには頼らんよ。
それより……。

ムーンドルバ

事を全て終えたら……、
またここへ戻ってきてくれぬか?

ムーンドルバ

いや、時間の流れの違うキサマに寂しい思いをさせてしまうかもしれんが……、キサマのその刹那をワシに分けて欲しい。

ソルフェ

ルナ坊や……。

ムーンドルバ

ふふふ、すっかりキサマに骨抜きにされてしまったな、ワシは……。

ソルフェ

なぁに、骨抜きも悪くはなかろう?

ムーンドルバ

あぁ。

ソルフェ

しっかし、こんな所をポメラ達に見られたら
なんと言われることか……。

ムーンドルバ

心配ないさ。
レヴスの朝霧が
すべてを包み隠してくれる。

ソルフェ

ん……。







































レヴスの夜は、まだ明けたばかりです。




































つづく

【勇者勇の装備】
レベル  :24
めいせい :312
ぶき   :新品の短剣
よろい  :鋼鉄のよろい
かぶと  :銀の額当て
たて   :なし
どうぐ  :野ばらのペンダント
      焼豚×2
      焼きとり×2
      霊薬草×5
      淡水ザメの煮凝り
      淡水ザメの骨
      淡水ザメの牙
      黒王の羽
      いつもの額当て
      王の冠
      カジノコイン×2560
      緋糸手句の防寒具
なかま  :[泉守]ダイ
      [もふもふ]もふもふ
      [魔導エンジニア]ラムディッシュ
とくぎ  :ファイアブレス
      トキシックブレス
      釣り
      カン
      介抱
じょうたい:モテモテ

【シーラの装備】
レベル  :36
めいせい :7240
ぶき   :いつもの本
よろい  :いつもの服
かぶと  :いつもの飾り
たて   :なし
どうぐ  :やくそう×94
      イーサ薬×9
      おみやげ×99
      ガラスの破片
なかま  :戦士ポメラ
      大魔導ソルフェージュ
      [コボルト]ライル
とくぎ  :しょうかん
      値切り
      冷やかし
      虫の知らせ
      ディゾネの思い出
      寒さに耐える
      好奇心
      ギーズの想い
じょうたい:真パーティーリーダー
      クロニフィカント

pagetop