夕食の後は、キャンプファイヤーまで2時間ほどの自由時間。
といっても、ここには川と、その川を覆うように茂っている森しかない。
その川も、前日の大雨による水嵩《みずかさ》の増量で入る事を禁止されている。
まだ明るいとはいえ、森へ入るのはやっぱり怖い。
また何だかよくわからない虫がいるかもしれないし、熊なんかも……もしかしたらいるのかもしれない。
そう思うと、余計に森へは入りたくなくなる。
とどのつまり、何もする事がないのだ。
トイレに行くと言う優雨ちゃん朱莉ちゃんを待つ為に、今こうして一人テントで待っているのだけど……。
何だか、眠たくなってきちゃったなぁ。
昨日は楽しみすぎて、あまり眠れなかったから。
外に出ればまだ蒸し暑さがあるのに、テントにいると日陰のせいかちょうどいい温度に感じる。吹き込む風が気持ち良い。
あぁ……本当に、眠くなってきちゃった。
我慢できない睡魔に、少しだけ横になってみる。
トイレ、混んでるのかなぁ……。