Chapter1-2:篠宮えりさ

ふぅ……

篠宮えりさは、何度かスマホを投げるのを繰り返し、
今では少しだけ落ち着いていた。

いきなりの別れ話をLINEで一言なのが宜しくない。

そう、男らしくない!
そうだ!男らしくないじゃないか!!
そもそも、面と向かって言うべき。

でも、これで相手は私に別れの意志を伝えてるから、
明日の学校で、どんな対応されるかもわからない。

ガチ、憂鬱なんですけど……

ん?

は?

ってか、私……無視されるパターンあるの?
こっちが無視するし!

……は?
何か納得いかない!

本日、何投目かわからないが、スマホがまた、ぬいぐるみ目掛けて飛んだ。

ハッキリしているのは、今の様な思考ループは、5回目という事であったが、何となく遂に答えが出た。

明日、学校休も

何となく、宣言した事で、落ち着いてきた。
でも、おかげで、余計な事を思い出した。

こんな事になるなら、帰宅する前に駅まで行ってた変なインタビューみたいなの答えておけば良かった!!

そしたら、何か楽しい事あったかもしれないし……

などと、どうしようもない後悔が、脳内をグルグルする。

なんだ……また、変な気持ちになってきた……。

よし!そうだ!!

ミホコに話を聞いてもらおう!
ミホコなら、きっと、アタシの気持ち分かってくれる!

あ、もし、ミホコ聞いてよーー……え?

……あ、あれ?どうしたの?え?泣いてる?
ミホコ?
あれ?




え?ーーーあぁ………うん。



うん……。







そっか……親……離婚するんだ。

……つづく

Chapter1-2:篠宮えりさ

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