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セ・カンド
だった場所
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セ・カンド
だった場所
* * *
\カサカサ/
ズルリ……。
\カサカサ/
ズル……ズルリ……。
シュワシュワ……。
ズルリ……シュワー……。
封魔の跡
後編
魔王アインスタークは勇くんに倒されたんじゃなかったんですか?
もちろん、イサムは倒したさ。
アイツはそんな適当なことは言わないからな。
眼の前にある、身動きできぬその躯体。それが真実であろう。
我も今この目にするまでは、どこかしら他人事であったが……。
これこそが三年前の討魔の跡なのだ。
討魔の跡……。
てっきり、倒したら消滅するものかと思ってました。
シーラよ。魔王の思考こそ理解しがたいが、決して存在そのものが理解しがたいわけではない。
何らかにより生を受け、その生命を回すために何らかを摂取し、いつしかその生涯を終える。
そこには我ら人間と何ら違いのないサイクルがあるのだ。
でも……三年前……ですよね?
まるで……。
今にも動き出しそうなくらい、きれいな状態……。
そ、そうだな……。
言われてみれば……。
3年前、イサムはアインスタークを倒した。そのハズだ。
討魔ののち、天守の玉座の間より弾き出されたイサムは、こうも言った。
* * *
三年前
アインスターク城
玉座の間
* * *
バタッ!
はぁ、はぁ・・・やったぞ・・
みんな・・・
…勇ましきものよ…
覚えておくが良い。
目に見えるものが…
全てと…思わぬ…こと…だ。
ガクッ!
死ん……だのか……?
……うわっ!
え!?
ここは玉座の間の……外!?
お、落ちる―!
くっそー、一体アインスタークはどこにいるんだ?
うむ、イサムの姿も見えないが……最悪な事になっていなければ良いのだが……
わああああ!
この声は……イサム……?
……ポメラ、上だ!
え!?
わああああ!
うおっ!
羽毛の如し《フェザーフォール》!
落下がゆっくりになったぞ!
これなら受け止められる!
ふぃー……。
アブねぇ!イサム!
あはは……ありがとう。
助かったよ、ポメラ、ソルフェ。
なんで空から降ってくるんだよ、イサムぅ。
なんか、不思議な光に玉座の間から追い出されちゃってさ……。
玉座の間……?
まさか……。
なんとか受け身を撮ろうと思ったけど、もう体が全く動かなくてさ……。
そう言って勇者様は空を仰ぎ見ます。
そこには天高くそびえ立つ、
アインスターク城の一部分がありました。
あの上の方にあるのがアインスタークの玉座の間だったんだね。
イサムよ、お前はたった一人でアインスタークと対峙したというのか!?
なんか、そうなっちゃったみたい。
まじかよ!?
……。
で……。
で、首尾はどうだったんだ?
……ニヤッ。
……なるほどな。
どういうことだよ?
教えろよ、ソルフェ!
相変わらずポメラは鈍感よな。
イサムのその様子……。
どうやら、うまく行ったようだ。
ああ。
倒したよ……。
アインスターク。
程なくして、ペイ大陸の空を覆っていた暗雲は消え去り、アインスタークの手下どももその姿を消した。
しかし、誰もアインスタークの末路を確認していないのだ。
ソルフェージュ様はそう言うと、
床に伏す邪悪な存在に目を落としました。
あの時、イサムの討魔の剣は折れてしまっていた。
それが、こういうことだったとはな……。
こういうこと……?
確かにアインスタークは倒された。その悪しき力は失われ、アルザレアに平和が訪れていた。
しかし、現実は討魔の剣の刀身によって封印された状態だったのだ。
つづく
【勇者勇の装備】
レベル :24
めいせい :312
ぶき :新品の短剣
よろい :鋼鉄のよろい
かぶと :銀の額当て
たて :なし
どうぐ :野ばらのペンダント
焼豚×2
焼きとり×2
霊薬草×5
淡水ザメの煮凝り
淡水ザメの骨
淡水ザメの牙
黒王の羽
いつもの額当て
王の冠
カジノコイン×2560
緋糸手句の防寒具
なかま :[泉守]ダイ
[もふもふ]もふもふ
[魔導エンジニア]ラムディッシュ
とくぎ :ファイアブレス
トキシックブレス
釣り
カン
介抱
じょうたい:脇役
【シーラの装備】
レベル :12
めいせい :240
ぶき :いつもの本
よろい :いつもの服
かぶと :いつもの飾り
たて :なし
どうぐ :やくそう×94
イーサ薬×9
おみやげ×99
ガラスの破片
なかま :戦士ポメラ
大魔導ソルフェージュ
[コボルト]ライル
とくぎ :しょうかん
値切り
冷やかし
虫の知らせ
ディゾネの思い出
寒さに耐える
好奇心
じょうたい:パーティーリーダー