2025年4月15日(火)
02:12 PM
2025年4月15日(火)
02:12 PM
む?
ピッ!
ツキヒハハクタイノカカクニシテ
ユキカウトシモマタタビビトナリ
どうした?
どうしたもこうしたもない。
なぜ、ハニー・マスタードをよこした?
ハニー・マスタード?
ヤツは暗殺専門だ。
この件では門外漢なはずだ。
いや、俺は知らんが。
そうか、わかった。
いったい、何が……
ツー……ツー……
……くそっ、要件人間がッ。
……。
尻拭いの予感しかしねぇぜ。
2025年4月15日(火)
04:40 PM
* * *
保健室前
* * *
?
開かない……鍵がかかってる。
神田先生は……
瑞希さんはもう帰ったのか?
……いや。
まだそんな時間じゃない。
あの人はいつだって、
全ての部活が終わるまで残っている。
ならば、考えられるのは
クシナダの手に落ちた可能性。
仕方ない、これを使う時が来たか。
ーー半年前
義姉さんがあたしを頼ってくるってことは、アンタ、訳ありなんだろ?
いえ……。
その……。
あーあーいいって、
無理に喋らなくて。
それより、だ。
これから先、色々と困る事があるだろう。
もしどうにもならなくなった時、
その時はここへ逃げてくればいいさ。
まあ、あたしが居ないこともあるだろうから、その時は、ホレ。
……え。
コイツで鍵開けてここ使っていいよ。
そんな事したら、瑞希さんが……
使い終わったらちゃんと鍵閉めておけば問題ナッシン!
それよりも、
この学校ではあたしの事は
神田先生って呼びなよ。
……は、はい。
瑞希さんから預かったこの鍵、
今使わないでどうする。
……開いた。
……人の気配がない。
誰も居ないのか?
チラッ
大林がいたベッドのカーテン……。
昼過ぎまではしまっていたが……
今はあいている。
だが……。
奥のベッドのカーテンが閉まってる……。
あそこに……
なにかある……。
……ゴクリ
……ううっ!
……若葉下先生!
……この手法はクシナダの罠!
ここから出ないと!
しまった!
せっかく二人っきりになれたんだから、逃げようとすんなよ。
ヴァニラ・キャンディ!
オマエは……
茂部山 素虎!
《もぶやま
えきすとら》
出口は塞いだ。
ここはもう俺の空間《テリトリー》だ。
いくらオマエだからといって、好きにはできないぜ?
クラスメートに
紛れているとはな。
……上等だ。
だが、大林と瑞希さんは
どうなったんだ?
コイツから聞き出さなくては。
秘密の合鍵
つづく