2025年4月15日(火)
02:04 PM
2025年4月15日(火)
02:04 PM
だい……ちゃん……?
えっ!?
『だいちゃん』ですって!?
おいおい、オマエらいつの間にそんな親密になったんだ?
ふん。
クラス委員なら
俺の連チャン間違いないがな。
あ……。
やかましいぞ、
テメェら!
ヒィッ
知らんふり知らんふり……。
……コワイ。
しまった、授業中だった……。
先生、どうぞお気になさらず。
……ん……あ、ああ。
じぃー……。
キ・ニ・ス・ル・ナ
……はい。
授業を続けます。
カリカリ……
……少なくとも午前中まで
彼はいなかった。
それだけは間違いない。
なぜなら……。
彼が座っている席には大林が座っていたのだから。
じっ……
カリ……カリ……
もし、アタシの記憶の中のだいちゃんが高校生になったら……。
きっと、こんな顔になるのだろう。
でも……。
彼はクシナダの陰謀により現れた存在。
とりかえばやの一環の駒。
すやぁ……。
まかり間違っても、
当人ではない……ハズ……。
えへへー……
でも……でも……でも……。
……とっても喜んでるアタシがいる。
彼を……
だいちゃんと信じようとしている
あかねがいる。
……だいちゃん。
……呼んだ?
ビクッ!
キッ!
ヒェッ
……ん?
カリカリカリカリ……
カリカリ…
気のせいか。
はい、じゃあ今日はここまで。
ちゃんと復習しとけよ!
やっちまったぁ……。
いつもの癖でガン付けちまったぁ……。
せっかく、だいちゃんが……
だいちゃんかもしれない彼が話しかけてくれたのに……。
はぁ……。
……アタシの……ポンコツ……。
……。
ハッ!
そう言えば、保健室の大林はどうなったんだ?
今の状況において、
大林は都合の悪い存在。
クシナダは消しにかかるだろう。
……アタシにはあいつを巻き込んだ責任がある。
……それを忘れて良いワケがない。
踊る恋心と奮う責任
つづく