2023年某日
くすのき園































ヴァニラ・キャンディ

今日の仕事はここかぁ。

そうです、姉御。
くすのき園っていう施設だそうで。

ヴァニラ・キャンディ

くすのき園……?

ヴァニラ・キャンディ

んー……。

なんか難しい顔をしてますね、姉御。

ヴァニラ・キャンディ

なんだ、これ?
なんか気乗りしないなぁ。

ヴァニラ・キャンディ

おい、まるちゃんず。

へい!

何でしょう、姉御!

ヴァニラ・キャンディ

今回の制圧はお前らやれ。

俺らがですか!?

そんな事して、お頭に叱られやしませんかね?

ヴァニラ・キャンディ

それは気にするな、アタシがケツを持つ。

それなら……。





























ヒャッハー!!!

園長でてきやがれー!










何やら騒がしいですね。

おうおう出たね、園長さんよ。

いつんなったら
ココを明け渡してくれるんかな?

くどいようですが、我々くすのき園としましては立ち退く意思は全くございません。

早々にお帰りください。

やっぱり、頭の固いわからず屋には、力ずくで退いてもらうのが正解なようだな。

悪く思うなよ、恨むなら自分の非力と世渡りベタを恨みな。







フッフッフッ……。

何がおかしい!?

やれやれ。

先程のセリフ、そのままお返しするとしましょう。

なに?

倶夫。

VirtualWorld!
























な……なんだ、これぇ!?

これであなた方は
ここから逃げられなくなりました。

そして、その乱された心。
今ここに縛り付けましょう。

碓氷。

MindBinder!







ひぃぃぃ!

動けないぃぃ!

この地はあなた方クシナダが
どうこうできるものじゃありません。

これに懲りてもう地上げなどしないように。

そうすれば元の場所に返して差し上げますよ?







わ、わかった、もうしない!
だから助けて……。

お、おい。
ビリジアン・ラクーン……。







ヴァニラ・キャンディ

ったく、何やってんだ。

む……君は。
どうやってこの空間に?

ヴァニラ・キャンディ

やけに時間を取られると思ったら、園長は一般人じゃないってのか?

姉御、助けて……!

彼らの上役ですか。
しかし、どこかで……。

ヴァニラ・キャンディ

こんな時はな……。

ヴァニラ・キャンディ

クワッ!

む!マズい。

碓氷!

MindBinder!






これが神代の洗礼だ。

姉御!





む!?




でた!

姉御の空蝉!

しまっ……

ヴァニラ・キャンディ

さっさと頭をやるのさ。










ぐぅ……












ヴァニラ・キャンディ

お、元に戻ったな。

ヴァニラ・キャンディ

もう何人かいた気がしたが……。

うぅ……。

ヴァニラ・キャンディ

ほう、まだ息があるのか。
しぶといねぇ。

……小杉……茜……

ヴァニラ・キャンディ

……アン?

……まさか……行方不明になった君と……こんなかたちで……

……ゴホォッ!

ヴァニラ・キャンディ

おい!今なんて言おうとした!

良かった……生きてて…‥。

ガクッ……

ヴァニラ・キャンディ

最後まで言え!勝手に死ぬんじゃねぇ!
























結局、武力制圧になっちゃいましたね、姉御!

だから俺たちには無血制圧なんて無理なんですって。

ヴァニラ・キャンディ

ブツブツ……。

……姉御?

どうしました、姉御?

ヴァニラ・キャンディ

アタシは茜じゃない。
ヴァニラ・キャンディだ。

ヴァニラ・キャンディ

ヴァニラ・キャンディ………?

ヴァニラ・キャンディ

……アタシは……茜?

ヴァニラ・キャンディ

……アタシは……アタシは‥…。

































アタシはいったい


何者なんだ?



























2025年4月14日(月)
22:04 PM






















はっ!

いけない、うたた寝しちまったか。

嫌な夢だ……。
あの時の事を思い出すなんて……。

しかし、どうにも集中できないな……。

まあ、不測の事態の時に寝落ちとかはシャレにならない。学校もあるし休む時はちゃんと休もう。

学校かぁ……。















































若ハゲ。


まるちゃんず。


くすのき園の園長。


アタシの取り巻き仲間。
















みんなアタシが




巻き込んだんだ。

















ある日のこと

つづく

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