膝を付いて額に掌を当てるユフィにアデルが寄り添う。ロココも刻弾の扱いを得意としているが、連発して撃つのは危険が伴う。そもそもエンゲージ・コアに溜まっている魔気が足りないかもしれない。
それに普通に刻弾を誰かが撃っても、ユフィの時のように簡単に肉片でガードされる可能性が高い。挙句、魔物は再生能力が高く、近接攻撃で攻撃してもすぐに再生してしまう魔物なのだ。
ユフィ、
どこが痛むんですか?
無茶しないで下さい!
膝を付いて額に掌を当てるユフィにアデルが寄り添う。ロココも刻弾の扱いを得意としているが、連発して撃つのは危険が伴う。そもそもエンゲージ・コアに溜まっている魔気が足りないかもしれない。
それに普通に刻弾を誰かが撃っても、ユフィの時のように簡単に肉片でガードされる可能性が高い。挙句、魔物は再生能力が高く、近接攻撃で攻撃してもすぐに再生してしまう魔物なのだ。
おい、ランディ。
お前アレできねぇのかよ。
コフィンと戦った時に使った
剣に魔気を留めるやつをよ。
やれんならとっくに
やってるつーの。
ありゃぁ、
もっと魔気がいるんだよ。
っち、使えねぇ奴だな。
ぼ、僕が撃ちます。
今度は必ず当てますんで。
駄目っすよ。
いくらロココでも
連発は危険っす。
ならハルキチ!
ハゲ!
一気に仕掛けるぜ!
おい、てめぇ!
勝手に飛び出すんじゃねぇ!
なんか策でもあんのかよ!
策なんかないっつーの。
只の賭けだ。
ランディが一人飛び出し、賭けと口にする。それに引っ張られるようにハルとダナンが、ランディの背中を追い掛ける。
先頭を行くランディは、魔物の上半身から生える触手に襲われる。が、長剣で襲い来る触手を切り落とす。切り払う。だが、直ぐに再生されてしまう。
触手の再生後、魔物は強烈な光を放った。およそ迷宮では見ることのない光量を直接浴び、全員の目が眩む。
眩しい!?
っく!
何っすか!?
チクチョ―が!
見えねぇ!!
目くらましなんざ
小癪な真似……
まだ目が眩む間に、次の攻撃がランディをとらえていた。触手による殴打、しかも二本連続で腹と肩に強烈な衝撃を与えるものだった。ランディは横の壁まで吹っ飛ばされてしまう。
ぅぐっ!
ランディ!!
やっぱり刻弾で
一気に仕留めます!
ロココ無茶です!!
撃つなら私が!!
駄、目よ……
ユフィ、でも
このままじゃ……
再生……する時……よ。
じゃあ、俺達が
直接攻撃した瞬間を狙うんだな。
あんなに早く再生するのに……
やります!!
それしかねぇ!
ハル同時に仕掛けるぞ!!
俺が触手を何とかする!
絶対に
当ててみせるっす!!
ガハ!!
うおぉぉ!
今っ!!
アデルさん!
大丈夫です!
いけ!!