【????年。柊モカ】
【????年。柊モカ】
煌めく刃、その銀色が叩きつけるようにボクを襲う。
……。
……。
真っ向から迫る目を見返す。剣が2度、3度と弾かれる。
フリーシーのチカラ、――子供を守る灰色の空間でも『レッド・ボーイ』は止まらなかった。
……俺は止まらない。誰にも、どんな奴にだって、俺の時間は縛らせない!
『レッド・ボーイ』の左手に握られた剣が振りかぶられる。
その重さに耐えられずのけ反った。
見上げる先で交差する剣、その強い圧にボクは抗えなかった。強く蹴り飛ばされる。
そして『レッド・ボーイ』がボクを見下ろし、その剣を腰に収めた。
ヒーローが必殺技を放つ時の想い、今の俺になら解るよ。
な、何を言って、
来い。朱雀『ラプチャー』
……そ、それは!
空から『ボーイ』が受け取ったモノ、それはあの時『鳥仮面の彼』を撃った銃(しろもの)だった。
たぶん、この気持ちだ。自身が正義だと心から胸を張れる。
『ボーイ』はボクを嗤った。その指が銃の引き金を引き絞る。
くたばれ! 真紅(まあか)っ!!
撃ち抜かれた右腕に激痛が奔る。撃たれた肘から、爆発が連鎖し、ボクの腕が膨れ弾けた。
お願い! ボクに勇気をくだしゃい!!
やるしかない!
ァァアアアアアッ!!!
ボクは右腕を左の腕で断ち切った。右腕が心臓と成って、激しい震えが脳髄を打ちつける。
真紅(まあか)。俺と勝負だ。どっちが真のヒーローに相応しいか。
血を撒き、残された左の腕で刃を振るう。眼が霞む。『ラプチャー』から持ち替えられた剣に幾度となく弾かれた。その刃がボクの髪を斬り払う。
お願い。いっか、ボクにチカラを!
!
『ボーイ』の剣が肩骨を砕き、そのまま動きを止める。
うああぁぁああああ!!!
頭を振り激痛を越え剣を受けたまま刃を振り切る。
マァマ! いっかああ!!!
チカラで『ボーイ』の腕を叩き折る! 2度、3度! 4度! 5度6度7度! その肉塊を打ちつけた。
……
其処に残されたのは、両腕を落とし、変形した『ボーイ』の姿だった。動きが止まった? いやまだだ! こいつはきっと生き返る! ボクは肉塊を叩き続ける。
すっ、と眼の前が黒く染まった。
――おい! しっかりしろ! 死ぬんじゃない! 聞いてるのか!!
ようやく開いた眼に映ったのは、いっかで、ボクはその温かな腕に抱かれていた。
……っか♪ ぼ、ボク。
そして、視界は完全な闇に成った。
読んでいてこっちまでドキドキしてきました…待ってました。待ちわびてましたよええ、
いやー、凄まじく白熱したバトルでしたね(((( ;°Д°))))
背景のエフェクトもまた 場を盛り上げるのなんのって…
左さんへ。
じ、実は、(>人<;)公開当初、フォントサイズ弄るの忘れてました!
書き終えた時、(>人<;)や、やりきったぞ、私! って心から思えたの!
表現したいもの、伝わったなら、(#^.^#)本当に心から有り難いの!!
フォントサイズ!?
文章に絵に背景で更にフォントサイズもΣ(°°ノ)ノ
全部があってこそ ほしのななか さんの作品になるのですね…
もはや頭が下がります((((;゚Д゚)))))))
左さんへ。
はい! フォントサイズも調整できるんです!
^^ここぞ! という時に変えてます!
ストリエで表現するなら、ここまでやりたい! って。
本当は行間とかも、皆さまの好みがあると思うのですが、
私は、適度な早さだと、、このくらいじゃないかな? って。