火山側に立ち上る湯気と共に、それらの眼光がコルトと合った。
そこには──複数の妖精と、精霊の姿があった。
昼、11時~13時頃と仮定。場所は火山監視塔。エイジも追従。
「さて、噴火が近いんなら予兆くらいあるはずだけど・・」
「そうですよね・・・話、聞けるといいですけど」
そこに聳えるのはしっかりとしたつくりの塔で、中に入ることも可能。そこから町を一望できる。東京タワー、的な。監視員の人が常に火山を監視していて異変がないか調べる場所でもある。塔の前です。微妙に人気らしく微妙に人がいる。塔の内部行く?
入ろうかな?
「・・あまりおおっぴらに話すと、混乱のタネになりかねない。関係者はどこかしら?」
中に入って関係者に話聞けるっちゃ聞けるぞ。
とりあえず聞いてみようか。
「詳しい人がいいですよね・・」関係者の中でも上の人とかに話聞きたいよね。
気温上昇に伴って、火山が活動を始めてないかって。トップだと尚良しだが。
精神で説得どうぞ。達成値で聞ける立場変わります。
精神2・・・・・・達成値は11。
んーフェイト1使用、達成値18。
なら結構上の立場の人に話を聞けた。火山活動は特に異常なし。ただ火山に生息しているドラゴンの数が減っている気がするとのこと。増えているのではなく減ってるようだね。
妖精から聞いたことを話す?
いいぞ。あ、妖精のハコネの名前もさっきのシーン聞いたことにして。
「実は・・・」ハコネから聞いたことを伝える。
はい。ではかくかくモモンガで。「ハコネ? そのような名は聞いたことが無いですね。本当ですか?」と疑いの目。
「本当ですよ・・!」
「・・妖精大浴場にいた妖精のことです。知りませんか?」
「一応私たちの方でも妖精側に確認を取ってみましょう」というね。
「・・お願いします」
妖精のことは知ってるけど、ハコネって存在は知らないってことが分かった。つまりあのハコネ何者ってことになる。情報としては火山のドラゴンが減ってるのとハコネの存在についてだね。
「・・そもそも、普通の人には見えない存在の可能性もあったわね。失念してたか・・」
「・・・上級の妖精と言ってましたねそういえは」
「そうだ。残っているドラゴンって、どんなヤツですか?」これも聞いておく。
残ってるのは全体的に火竜以外のようで、地竜とか風竜、あと無属性竜多数。
あ、ヤバいLVだコレ
9割火竜なんだけどその大半が姿見えなくて誰か大規模な討伐でもしたのかって噂になってる。
もうだめだあおしまいだあ。
或いは産卵期だっけって。もうちょい時期後になると火竜系は産卵の時期なんだけど猛暑で早まったか? って話だね。だがそこまで気にしてない。のんきだ。
想定以上に時間無いかもだな。
まあこの暑さだしねハッハッハ。程度だ。「お盛んだなあ。俺は女房と最近うまくいってなくて」と愚痴が始まる。感知判定どうぞ。
2d+5で・・・・・・10です。
ましろは気付けなかった。
フェイト1、3d+6で達成値は19。
あキヅキマシタネ(そういやエイジのこと忘れてた)。キミたちと一緒に行動していたはずのエイジがいない。それとは別に火山の方から複数の視線を感じたね。
「・・?」
「どうしました?」
「・・エイジさん、何処行ったのかなって」
あ、ごめん。エイジ素で存在忘れてただけで今回の判定とはまた別だから気にしないで!?
エイジさん……(笑)
「そういえばどこ行ったんでしょうか・・探します?」
「そうね・・合流に来なかったら考えましょうか」
「そうですね・・」
最後に、感じた視線の方を向くよ。
あ。見たね。見てしまったね。
火山側に立ち上る湯気と共に、それらの眼光がコルトと合った。
そこには──複数の妖精と、精霊の姿があった。