――城主の間。

レジ―ナ達は衛兵に導かれ

城主の間に入った。







レジーナ達も知っているこの部屋は、

以前と殆ど変化していない。



敢えて気になるところをあげるならば

ナバール旗が未だに

掲げられているくらいだ。

ムイリゥグ

レジエレナ王女、
我が城主は待ちくたびれ、
僅かながら離席しております。
少しお待ちくだされ。

ギュダ

随分と不遜な態度だな。
降伏の意味も
知らぬわけではなかろう。

レジーナ

気にするな。
確かに待たせてしまったからな。

ムイリゥグはレジーナの言葉を確認し、

後ろに居たカインに話しかける。

ムイリゥグ

七戦鬼カイン、
七戦鬼の生き残りは
お前だけのようだな。

七戦鬼カイン

そ、そのようです。

ムイリゥグ

全く情けない奴等だ、
不甲斐ない。

ムイリゥグは、

戦場で命懸けの戦いをしたカインを、

悪し様に罵ってみせた。

七戦鬼カイン

ッグ……

ガンツ

おい、じじい。
確かにあいつらは
弱ぇ奴等だったぜ。
だがな……、
ここでふんぞり返ってる
お前さんよりは上等だぜ!

レジーナ

ガンツ、気持ちは分かる。
だが落ち着け。

ガンツ

レジーナ姫、
僭越ながら言わしてもらいます。
俺は安全な場所から
命賭けてる者を
馬鹿にする奴は許さねぇ。
どんなに偉い野郎でもな。

怒気を発すガンツが、

一直線にムイリゥグへ近付く。



それを遮るように立ったのは、

対照的に冷静なギュダだ。

ギュダ

ここに来る前に
民と話す機会があった。
新城主ギリアムを
警戒する言葉はあったが、
少しの間の統治環境に、
何一つ問題はなかったと聞く。
素直な印象では善政と言える。
統治者として、
余程ギリアムは
出来た人物なのだろうな。

ムイリゥグはギュダを

じっとりと包むように見据える。

そして何かを考え巡らせた時間を取り、

ゆっくり答えた。

ムイリゥグ

ご想像にお任せします。

何気ない答えの端々に、

不気味な薄暗さを感じる。



ドロリとして粘着性のある雰囲気が

城主の間を包んだ。







そして、

主導権がどちらにあるのか分からぬまま

時間が流れる。







ガンツも鋭い視線をそのままに

息を平らにしていく。



ムイリゥグは何も語らぬまま

ギリアムを待った。

レジーナ

しかし待たせる奴だ。

ムイリゥグ

先に待たせたのはあなた達だ。

ギュダ

立場が分かっていないようだな。

ムイリゥグ

何を言おうとギリアム様は
まだ帰ってこないはずです。

ギュダ

ならば姫、アレをしますか?

レジーナ

ああ、アレか……面白い。
そうだな、5分時間をやろう。
その間にギリアムが
ここへ来なければ、
部下を一人づつ殺す。
まずは腹心のこの男からだ。

レジーナが国宝剣ジュヅヴァを抜いた先は、

七戦鬼カインだった。

七戦鬼カイン

っ!!

レジーナ

どんな理由があれ
時間がくれば殺す。
さらに帰ってくるまで
一人づつ殺す。
城主代理殿は部下を
顧みないようだから
沢山殺さねばならぬかもな。

剣を向けられたカインだけでなく、

レジーナ軍の兵までもが

半身引く思いだった。

それは身体だけではなく、

心底から肝を冷やした心地だ。





ムイリゥグはその宣言を受け、

顔色一つ変えずに言った。

ムイリゥグ

随分と残虐なお人だ。
人心が離れますぞ。

レジーナ

何とでも言え。
むしろ私は楽しんでいるのだ。

ムイリゥグ

嘘に決まっている。
あなた達には殺せない。

レジーナ

嘘ではない、
楽しんでいるぞ。
いつになったら本当の事を
言うのかをな。

レジーナは口角を上げて

目元でも笑ってみせた。



ムイリゥグは何かを諦めたように

表情を緩め言葉を漏らす。

ギリアム

やはり気付いていたか。
そう……
私がギリアムだ。

ガンツ

何だと!?

ギュダ

やれやれ。
気付いてないのは
貴様だけだ。

ガンツ

ウソ!?
マジでか?

ギュダ

Guirium(ギリアム)を
逆さにしたアナグラム、
Muiriug(ムイリゥグ)だ。
この国にそんな名はない。
すぐに気付く。

ガンツ

全然分らんかった。
ってか今でも分からん。

レジーナ

で……ギリアム。
随分と楽しかったが、
実情は私を知る為か?

ギリアム

戦場での采配を見て
お主を量りたくなった。
私にとって
城が誰に統治されているかは
重要なことではないからな。

レジーナ

ふむ。
それでギリアム評で
私はどうなのだ?

ギリアム

流石は一国の王女、
気位も高く才も申し分なくある。
だが……
所詮は小娘にすぎん。

ギュダ

図に乗るなよギリアム。
それ以上は私が許さん。

ギリアム

許さんだと?
私の話を聞いても
それが言えるかな、
片目のボン。

レジーナ

お?
何かあるのか?

ギリアム

少数の兵でここまでの進軍は
まさにお見事。

ガンツ

おうよ。

ギリアム

だが圧倒的に足らないもの……
それは情報だ。
その情報は軍を根底から
突き崩す内容。

ギュダ

勿体ぶらずに
いい加減に話したらどうだ。

ギリアムの語調は深沈たるもので、

冷静なギュダに

焦りを与えていた。



部屋にいる全員が耳を傾ける中、

ギリアムは声を発した。

先に国境を侵したのは

イシュトベルト。



戦争の口火を切ったのは

そちら側なのだ。

レジーナ

!!

侵略された祖国……

必ず取り戻してみせると誓った。

その邪な暴力に対して剣を掲げてきた。



流血の道は険しく

犠牲者も多数に及び、

ようやく反撃の足掛かりと言える

基盤を手に入れた。







そして仇敵の軍勢を目の前に

知らされた。





レジーナ軍の、

否、

レジーナの根底を崩す情報。




















アイヅガルドで挙兵してから初めて――







レジーナは深く葛藤していた。

名もなき兵士の選択肢

ギリアムを信じる?



1.信じる
2.信じない

コメント欄に数字と名前を入れて

頂ければO.K.です。

可能ならばその判断基準を

加えて頂ければ面白くなると思ってます。



参戦希望の方は

プラス誰の隊に属したいかもお願いします。

(ギュダ、ガンツ、スダルギア)



ちなみに今回、

活躍等の判定はありません。

しかし、

選択肢により今後の話が大きく変化します。

具体的な行動はありませんが、

兵士達の総意がレジーナに

伝わるかもしれませんね。






もちろん、感想・応援のコメントも

大歓迎です♪



選択期限は

2018/11/21(水)の22:00まで

とさせていただきます。



沢山のご参加、心待ちにしております。

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