キミは朧げな意識の中、声を聴いた。「レンピカよ……聞こえているか……? もしもし……わしじゃよ……」
「その声は……神竜様!?」
「レンピカよ……お前もそろそろ独り立ちする頃合いじゃ……そこでどうだろう……広い世界を……見てみたくはないかね……? ないかね・……?」
引きこもりを追い出すドラゴンかな?
「うん、見てみたい!」
ピュアだな。えー、やだーって言うの予想してたわ。
まぁ妖精だし有りでね?
「では……レンピカ………世界へ生まれなさい……」機械妖精として今からキミは産声を上げるのだ。
おぎゃあ。
おぎゃあ。目覚めるとそこは寂れた場所。目の前に君の、いうなれば卵の殻の中みたいなところである戦車。
戦 車
もっと言えば君の実家。
「ここが世界……?」
を勝手にいじくりまわす人物を発見した。
妖精って卵生でいいのか……?
例えね例え例え。無性生殖(多分)。
そうかそうか。
ゴジラみたいなもん(?)
多分世界樹の雫とかなんかそういうファンタジックなものから生まれる。
そうそう。で、生まれたらコルトがいた。コルトはまだ、気付いてないか。ECO的に言うと戦車に憑依落ちしてるかんじで。
「あれ? 君は誰だい?」
「……え? キミは……誰?」いつのまにか背後にいたので臨戦態勢。
「質問に質問で返すのはよくないよー。僕はレンピカ。この戦車に憑いていた妖精だよ!」
「妖精? 憑いていた? ……私は、コルト。冒険者よ」
レムレスみたいな憑依してんなよくかんがえたら。
それな。
「妖精なんて、この世界に存在したのね……流石、迷宮と言うべき?」
「ねぇ、僕この世界に生まれたばっかりで何もしらないからさ、君についていってもいいかな?」
「……まぁ、いいか。敵じゃなさそうだし」
レンピカが仲間になった▼
戦車の具体的な操作方法をレンピカは知っている。操作方法のチュートリアル始まる奴だこれ。
「あ、そうだ! 君さっき戦車操縦しようとしてたよね? 僕が教えてあげようか?」
Aボタンを押すと~みたいな感じでしょぴぃ知ってる。
「え……えぇ。お願いするわ」
「〇ボタンがアクセル、×ボタンがブレーキ、□ボタンで降りれるよ!弾があればL2でロックしてから△ボタンで発射できるんだ!」
どこの戦車ゲー……「……どういうことなの……」
方向転換は右スティックな。
戦ヴァルかな?
微妙に操作し辛いやつ。ではコルト、戦車を進ませる? 動力源はレンピカの生命力だ。寿命が1h動かすごとに1秒減る。
「とりあえず、動かせるのはわかったし、行きましょうか」進める。
レンピカの生命力が吸われていく……
そも、妖精の寿命とは。
:なんだっていい、戦車を動かすチャンスだ!!!
0になるとニートになる。
さて、動き進み行くと濃い霧が出る。
「……濃霧が」
濃霧の中さらに進むと今度は暗闇だ。真っ暗だ。何も見えない。
「真っ暗になっちゃったね……」
「壁とかなきゃいいけど」
壁に当たった時にショック! とか書かれてPTに小ダメージ。序盤一部のキャラが即死。
照明だそう……はっ、この戦車、照明が出せない……? とまあ暗闇を進むと雪の降る大地に出た。さらに進むと遂に町が見えて来るけど、見覚えのない場所だった──ってところでちょいシーン切り替えておk?(巻いた)
おお。
町つくまでで1話分セッションできちゃう(笑)では、次はシシガミのシーンだ。