メンカクーンに連れてこられた先で、アタシは立ち止まって目を見開いた。

そこには不思議な光が渦巻いていて、とても自然のものとは思えなかった。



とても大きな力なんだと分かる。

放っておくと、どんな悪さをするか分からない。

カノン

これが万物の力……!?

メンカクーン

そう。今はまだ落ち着いているけどね。
放っておくと暴走してしまう。

カノン

こんなもの、どうやって封印すればいいの……?

メンカクーン

夢見のペンダントって聞いたことない?

カノン

夢見のペンダント?

メンカクーン

そう。万物の力を封印したというペンダントだよ。

カノン

ナタリーから聞いたことがある。
でも……

ナタリー

いいかい?
万物の力をペンダントに封印すると、『夢見のペンダント』になる。
だけどそれは一時的に万物の力を閉じ込めるだけだから、その方法を取るときは慎重に。

カノン

万物の力を封印するのは、ペンダントではダメみたい。

メンカクーン

それなら、他にどんな方法があるんだい?

カノン

それは……

カノン

そんなの、分からない。

 万物の力については聞いた。

 だけど肝心の封印の仕方なんて……

メンカクーン

思い出して。
ナタリーなら肝心なことはきちんとキミに話しているはずだから。

思い出そうとしてみるけど、全然思い出せない。

そもそも、アタシ、ナタリーから聞いているのかな?







考えていると、急に嫌な予感がした。

アタシが振り返るよりも早く、それはアタシに向かってきた。





身の危険を感じた。

 だけど逃げる暇はなかった。


  

何をしている!!

カノン

きゃああ!?

メンカクーン

カノン!?

突然現れた何かに、アタシは思いっきりぶつかって、意識を失った。










  

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