メンカクーンについていく。
万物の力。
ナタリーの遺言でアタシが封印する力がそこにある。
バード家の連中はね、何を考えているのか、勝手にこの森の管理者を名乗っているんだよ。
何に選ばれたわけでもないのにね。
本当に勝ってで困っているんだよ。
そう……
メンカクーンについていく。
万物の力。
ナタリーの遺言でアタシが封印する力がそこにある。
でも……
万物の力ってなんだろう?
アタシに封印なんて出来るのかな?
出来るよ。
むしろキミじゃないとできない。
ナタリーの力を強く受け継いでいるキミにやってもらわないと困るんだ。
え?
アタシの心を読めるの?
全部じゃないけどね。
万物の力について考えていることなら読めるよ。
僕はそう作られたから。
…………
ナタリーってすごい力の持ち主だったんだ。
そう。
それゆえに辛い思いもたくさんしてたよ。
…………
迷いなく進んでいくメンカクーンについていく。
しばらくすると、どこか遠くで怒鳴り合うような声が聞こえてきた。
何?
あれはまたバード家の連中だね。
懲りないなあ。
あ、あれは……
――――!!
あの人、ずっと森にいるのかな?
ほら、行くよ。
バード家なんかに構ってる暇はないからね。
うん……
メンカクーンについて歩いていく。
あの人から遠ざかる。
でも……
なんだかあの人のことが気になる……
どうしたの?
そうか、万物の事以外は考えていることが読めないんだ。
ううん、なんでもない。
ならいいけど。
足元気をつけてね。危ないから。
ありがとう