ハルとタラト以外のメンバーがシェルナの元に集まってくる。
タラトは騒ぎに気付いたようだが、運ばれてきた骨付きの肉にかぶりついている。ハルに至ってはゲームに夢中で気付いてすらいない。離れたテーブルだが、騒がしいハルの声がメンバーの耳に届いてくる。
ハルとタラト以外のメンバーがシェルナの元に集まってくる。
タラトは騒ぎに気付いたようだが、運ばれてきた骨付きの肉にかぶりついている。ハルに至ってはゲームに夢中で気付いてすらいない。離れたテーブルだが、騒がしいハルの声がメンバーの耳に届いてくる。
ここでキャマヌンペっすか!?
仕方ないっすねぇ。
気分を変えてポチるっすよ。
おおっ!?
デポチャっす。
こいっ!
グラン・デポチャ!!
って、そんな都合よく
出てくれないっすよねぇ。
もう、かなりの専門用語を連発しているハル。意味のわからない言葉が次々と飛び出してくる。
しっしっし、
ドローしたカードは
キープしておくっす。
そしてこのカードを使うっす!
ジュジャンタ!!
ちぃ!
初心者のガキにしてはやるな。
だが甘い!!
ジャジュンタ!!
ジョジャンタっす。
やっぱ持ってやがったか。
しかーし、おらぁ!
アンドロメンだくらえやっ!
そのアンドロ返すっす。
なっ!?
ちょっ……、
ち、ちきしょぉ、
なんてこった……。
ハルの対戦相手は、頭を抱えかなりのガロンを場に支払いだした。全く理解不能だが、ハルは専門用語の嵐の中、それを吸収して奮戦しているようだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
シェルナを心配していたユフィは、ハルの声に少し溜息をつきシェルナを気遣う。もうすっかり落ち着きを取り戻している。安心していいようだ。
ウズウズウズウズ
何かウズウズしているアリスが、ハルの様子見にとカチョワロタのテーブルに足を向ける。
!
リュウの大勝・ダナンの熟練度の高さ・アリスの不在――ユフィが即座に指示を出した。
プロチータの熟練度が高い
ダナンにガロンを集め、
高レートで一気に勝負にいく。
アリスのいない
今がチャンスなの。
議論の余地はないわ!!
時を逃すと事態は変わる。
ユフィの作戦が一気に伝えられた後、軍資金を掻き集めると、37,800ガロンあった。やはり、リュウの大勝が有難い。これだけあればいける。
任せろ!
やはりこの俺を頼ってきたか!
筋肉は全く関係ないが、自慢の筋肉を見せ付けるダナン。
ユフィは頭の悪そうなそのアクションに、正直不安を感じた。
大丈夫だ。
ガロンが賭かってる時は
真剣勝負。
心配すんなユフィさんよ。
意外にも頼もしいセリフと顔付きを見せるダナンを見て、ユフィの戦略は揺らぎを抑え強固なものになった。
そして高レートを掲げるテーブルを見て回る。
求めるレートのテーブルは見当たらない。どちらかと言うと、遊んでいる感覚の者が多いからだ。つまらない話をしながら時間を潰すようにゲームを楽しむわけだ。
もちろん金持ち達は、ユフィ達の思う高レートなんて端金だが、彼等はこんな所では遊ばない。会員専用のVIPルームで特別な待遇で遊んでいるからだ。
故に高レートテーブルは簡単には見付からない。アリス不在の隙をついたこの作戦は、勝負の席に着くまでも重要。早くしないとアリスに男気勝負を強要されかねないからだ。
これはこれは
先程の美しいお嬢さん。
何かお探しかね。
高レートテーブルを一緒に探すリアに、聞き覚えのある声がかけられる。声の主はギダだ。まだプロチータのテーブルでゲームを楽しんでいるみたいだ。
高レートのテーブル
探してんのよ。
高レートのテーブル?
簡単には見付からないと
思いますよ。
お困りならこのテーブルの
レートをあげるよう
皆に掛け合いましょうか?
ギダは親切にもレートをあげても良いと申し出てくれた。席も空いているし、ベストなレートでやってくれそうだ。
ギダ達には少し待ってもらい、ユフィ達と合流したリアは状況を説明した。二つ返事でGOサインを出すユフィ。
レートは、二度勝てば目標の五万ガロンに届くであろう値を要求。一人は頃合だと言って席を立ち、もう一人は手持ちが無くテーブルを抜けた。ギダと他2名はそのレートを了承し、四人でゲームを始める事になった。