第二十五幕
『告白後に起きた、悲劇の記憶』
第二十五幕
『告白後に起きた、悲劇の記憶』
う……ううー
どうしたんだいマチ?
帰ってきてから『うー』としか言っとらんよぉ?
牛の真似事かい?
じ、実は今日ね
あの……同じクラスの男の子に告白されて…………
おーそうかいそうかい
マチはべっぴんさんだからねぇー
私、まだその子の事よく知らないし
ほんと突然だったからびっくりしちゃって
一目惚れなのかもしれないねぇー
アタシも昔はそういうことよくあったでなぁー
そ、そうなの?
よーあったさー
とりあえず、まずは友達から始めてみたらどうかね?
と、友達か……
よーっし!
翌日
よし、まずは声をかけるところから!
ん?
ねえ、神谷くん!
あんた確か竹内マチに告ってたわよね!?
おう、そうだよ?
返事待ちなんだ
へー、そーなんだー?
ほら、だって?
ハヤテくん?
…………
キミはひどい奴だ!
神谷くん!!!!!
な、なに?
何が起きてるの!?
あ?
どういう意味だよ?
レナちゃんから聞いたよ!?
マチちゃんと僕が放課後、話しているのが気に食わなくて彼女を脅したって!
ちょっとごかぃ…
竹内さんは黙ってて!
どうなんだよ!
おい!
…………
確かに気に食わなかったよ
俺マチちゃんのストーカーだから、ずっと見てたし
す、ストーカー!?
うっそまじ……?
き、気持ち悪いよぉ…………
知ってたけど
でも別に脅してなんかないよ?
嘘つくな!
変態!!!
犯罪者だ!
お前なんか転校しちゃえよ!
ハヤテってこんなキャラだったっけ?
転校!転校!転校!
転校、転校!転校!
酷いわ…こんなこと……
私に逆らうとどうなるか分かった?
竹内さん?
あなたも、神谷くんも終わりね
ハヤテくんと関わったからこうなるのよ?
…………
第二十五幕 終